この絵のきっかけは、以前お祝いでいただいた胡蝶蘭。

3年ぶりに花を咲かせてくれた姿を写真に撮ったら、アトリエの絵が偶然写り込み、とてもいい雰囲気になりました。その瞬間に「描きたい！」と思いました。

でも、胡蝶蘭の白はとても難しくて…。

特に下の二輪は10回近く塗り直し、ようやく背景と馴染んでくれました。

手を入れるたびに、「ただお水をあげていただけなのに、ちゃんと応えてくれたんだな」と、小さな命の健気さに胸が熱くなりました。

もしかすると、この３年間、私の絵の中で夢を見てくれていたのかもしれません。

この作品は、NYで買ってきた厚さ3.5cmのパネルに描いていて、そのまま飾って楽しんでいただけます。

額装した作品との違いも、ぜひ会場で見比べてみてください。