作品について
- 作品名
- もう一つの真夏の夢
- 制作年
- 2022
- 技法
- 油彩
- 作品サイズ
- F30 (91x73cm)
- 作品価格
- 450,000円(税込)
「第36回パリ国際サロン」出品作品
フランスの三大美術誌「ユニベール・デザール」の編集主幹ジョセ・ティボ氏から以下の寸評をいただきました。
「坂本澄子の世界で、我々を直ちに魅了するのは、その満ち満ちた目を引く色彩、色が色としてそこに在るということである。彼女の画面構成の才もまた、作品そして風景を甘美なものにしている。その風景は古典的な屋外風景としてではなく、作家によって明確に選ばれた要素を基盤とした風俗画として構想され、そこで繰り広げられる場面は、彼女の最も瞑想的な作品の中においても、常に何らかの物語性を感じさせる。
自身が関心を抱く非現実的な光と、爽やかで穏やかな空気感によって活気づく夜の光景を通して彼女が提示するのは、小さな夢の断片である。それは、彼女自身の想像力から引き出された比喩に富んだ断片だけではなく、観る者に「理想の夢」というものを提示してくれる。つまり、彼女自身の夢の世界にだけではなく、すべての人が持つ憧憬や幻想の世界への扉を開いてくれるのである。時にありふれたドアをあけることで、夢の世界に到達できるかもしれないのだということを、我々に直接的に思い起こさせてくれる。それこそがアーティストの強みなのである。」