
作品について
- 作品名
- ミモザの午後
- 制作年
- 2023
- 技法
- アクリル
- 作品サイズ
- F8 (38x46cm)
- 作品価格
- 120,000円
パリの花屋で目に留まった繊細なミモザの花は、青々としたレースのような葉の銀河を中心に、小さな太陽のように明るく陽気でした。私はすぐにこの花を描きたいと思いました。
この絵に私の好きな色である青を選んだのは、黄色の視覚的な明るい高揚感に青の思慮深い静けさが調和すると考えたからです。そのコントラストを探っているうちに、私の頭の中には海と空の光景が広がっていきました。それは、いつか訪れたいと思っていたフランスのリビエラとニースの海岸に触発された想像上の風景でした。
そのとき私は、この絵がもっと多くを求めていることに気づきました。このような単純な構図では、私の「重なりあう風景」が欠けていると思ったのです。そこで、海と空をテーブルの上に置き、ミモザの可憐な花が太陽系の中心となって、その周りを回る小さなガラスの惑星を描きました。こうしてようやく、この絵が私だけのものになったと感じました。