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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便りNo.48》 私のスケッチブック

こんにちは、坂本澄子です。

関東も梅雨明けとなり、日本列島はいよいよ本格的な夏の到来ですね。

さて、このお便りもおかげさまで4周年を迎えることができました。

毎月、「今月は何を書こうかな…」と頭をひねり、読んでくださる方を思い浮かべながら、心を込めて綴っています。

今月も開いてくださり、ありがとうございます。

 

<夏休み、さっそく箱根へ>

毎年楽しみにしている夏の「箱根本箱」ステイ。今年も行ってきました。

お部屋の本棚はもちろん、館内のあちこちに丁寧にセレクションされた本が並んでいて、静かに本と向き合える場所。家族連れやグループ客がいない隠れ家的な雰囲気があり、落ち着いた時間が流れています。

「お帰りなさい」と迎えてくれる、変わらぬ空間
椅子へのこだわりも好きなところ

疲れたら部屋の温泉に浸かってひと休み。ひぐらしの啼く声に耳を傾けながら、露天風呂でのんびり深呼吸するのもまた気持ちいいんです。

地元食材を使ったお料理もとても美味しくて、心も体も元気になれました。

翌日はポーラ美術館まで徒歩で向かうことに。軽い気持ちで歩き始めたら、思いのほか急な上り坂で汗だくに(笑)。

道中、あちこちに咲いていた山ゆりが、元気をくれました。

帰宅後、その山ゆりをスケッチブックに描いてみました。読んだばかりの小説に出てきた森の描写にヒントをもらって、背景も少し冒険。でも、オットに見せたら「これ、葛藤を表してるの?」と一言。

…いやいや、夏の森のつもりなんだけどな(笑)

 

《スケッチブック、少しだけお見せします》

そんなふうに、私のスケッチブックには、日々出会った「描いてみたい」と思った風景があれこれ詰まっています。うまくいかなくて何度も描き直すうちに紙がヨレヨレになることもしばしばですが、「これ!」という感触が出てくると、本画に取りかかります。

でも、描いても描いてもピンとこないときもあって、そんなときは少し寝かせておくことも。イメージが自分の中で熟すのを待つんです。それでも日の目を見ない絵もありますが、「描きたい」と思った最初の気持ちは、いつも大事にしたいと思っています。

今日はこのスケッチブックを見ていただいて、11月の個展で作品として完成した姿を見ていただくときに、「あ、あのときのあれだ」と思い出してもらえたら嬉しいな、と思います。

※ 地方の方にも参加していただけるよう、Live配信もできればと思っています。

そんなふうに、制作の過程も一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

まずは、フランスで出会った風景からご紹介します。

パリでは、古い建物を生かした趣のある街並みにいつも心惹かれます。
中でも、オルセー美術館の5階の窓から見える屋根の煙突が好きで、いつか描いてみたいと思っていました。

そして今年、初めて訪れたモン・サン・ミッシェル。
実際に行ったのは昼間でしたが、月明かりに照らされたシルエットが目に浮かび、そんな情景を描きたくなりました。
近くでは羊が放牧されていて、可愛い家族の姿も見ることができました。

ニューヨークでは、窓の向こうに広がる街の景色に心を奪われました。

こちらはMoMA(ニューヨーク近代美術館)の展示室での一場面。
監視員のお姉さんが少し退屈そうにしていたので、展示作品にちょっとした“イタズラ”を加えてみました。
絵の中なら、こんな遊びもきっと許されますよね。

ミッドタウンでギャラリー巡りをしていたとき、ふと目に留まった光景です。
ついさっきまでいた隣のギャラリーのオフィスが、窓の向こうに見えていたのです。
「見ちゃいけない」と思いながらも、つい覗いてしまう…そんな気持ちをそのまま絵にしました。

実は、ニューヨークの画材店で、日本では見かけない縦横比2:1、厚さ5cmのパネルを見つけて即購入。このパネルに合うのではと考えて、細長い構図で描いてみたんです。

 

《展覧会のご案内》

8月は東京で2つ展示会があります

制作の合間をぬってできるだけ会場に行きたいと思っていますので、暑い最中ではありますが、ぜひお立ち寄りくださいね。

◆日本・フランス現代美術世界展◆

会期:2025.8.7(木)〜7(日) 10:00〜18:00 ※12日は休館日

会場:国立新美術館 3A・3B展示室

フランスを中心とした海外作品100点、日本作品400点と今年も見応えがあります。

私は、パリで展示した和のエッセンスを意識した5作品を、日本で初めて見ていただきます。

詳しくはこちらをどうぞ

『花と星のふる夜』117×80cm

◆現代童画会選抜展◆

会期:2025.8.18(月)〜24(日)

会場:銀座アートホール

私の所属する現代童画会の選抜メンバーによる作品展に、今年も参加します。

近所にある不思議な構造物。何をするもので、いつからそこにあるのか、謎は深まるばかり。どうやら水に関係するものらしいとあたりをつけ、波打ち際に置いてみました。ありえない光景ですが、自然と人工物が対話しているような、そんなふうにも見えませんか?

『自然と人工物の対話』50x65cm

今月も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

スケッチブックから本画になるようがんばります。

よろしければ、ぜひ応援メッセージをお願いします。

  • 沖田佐恵子 より:

    オットいたんだ?!(失礼か)

    縦書きの絵をみて、スマホの待ち受けになる絵があるといいなーと思いました。
    現代美術世界展、行きたい(暑いけど!)

  • sumiko-sakamoto より:

    スマホの待ち受け、確かにそうですね。スマホの画面は縦に長いので、なかなかピッタリくる絵がないですね。ヒントをありがとうございます。
    現代美術世界展、ぜひ来てください。千代田線の乃木坂駅の6番出口が美術館に直結しているので、六本木駅から歩くよりもかなり楽ですよ〜。

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