作品について
- 作品名
- あの頃の風景
- 制作年
- 2025
- 技法
- アクリル/キャンバス
- 作品サイズ
- F100 (162x130cm)
- 作品価格
- 1,000,000円(税込)
私の作品には、注文制作を除くと大きく二つの表現の流れがあります。
一つは、現実の風景に記憶や空想を重ね合わせたもの。
もう一つは、月光の下、樹や水辺など自然の力を強く感じる場所を描いた作品です。
この作品は、そのどちらに分類すべきか、しばらく迷いました。
最終的に私は、前者の流れである「時空を超えて」に位置づけることにしました。
制作の原点には、小学生の頃の記憶があります。
皆既月食の夜、庭に椅子を出し、夜通し空を見上げていた体験。
深く果てしない宇宙や、目には見えない世界への憧れは、今も私の心の奥に息づき、時に辛い時の拠り所にもなっています。
一方でこの作品には、私個人の記憶だけでなく、現代が抱える問題も重ねています。
温帯植物の中に、少しずつ熱帯植物が入り込んでいく風景は、自然と人間の生活のバランスが静かに変化していることの象徴です。
子どもの頃には想像もしなかった出来事が次々と起こる時代に生きる今。
それでもなお変わらないもの、普遍的なものへの思いを、この作品には込めました。
過去と現在、記憶と現実を行き来しながら描いたこの風景は、時を越えて響くものとして、「時空を超えて」というカテゴリーにふさわしいと感じています。

