2021.12.30
《1月のお便り》なりたかった自分
こんにちは、坂本澄子です。
明日はいよいよ大晦日ですね。
2021年はどんな年でしたでしょうか。
この夏は57年振りの東京オリンピックが多くの方のご尽力で実現しました。近くに会場ができるのをずっと見守っていたこともあり、無観客ながら一層身近に感じ、どの世界でも一流でいることの大変さ、素晴らしさを思いました。
画業においては、4月にウェブサイト『重なりあう風景』を立ち上げ、お好きな時に作品鑑賞いただけるオンライン展示会を春、秋と開催。リアル展示会にも積極的に参加し、コロナ禍を経験しただけに、実際にお会いできるありがたみを強く感じました。
来年は年女。いよいよカ○○キか…なんて思っていたら、私なんてまだまだヒヨッコと思える出来事が。
少し前ですが、昼食をとりながらテレビをつけると、「徹子の部屋」をやっていました。
黒柳さんの「今日のお客様は89歳の現役チアリーダーの…」という声に「えっ?!」
思わず顔をあげると、そこにはスパンコールでキラキラの衣装に身を包んだ、スラリと脚の綺麗な女性が。
滝野文恵さんのことはこの時初めて知ったのですが、52歳で一念発起して家族の元を離れ単身渡米。現地の大学院に通い、チアダンスを始めたのはなんと63歳の時と聞き、驚きました。
現在は日本で平均年齢70歳台のチアダンスのチームを率いておられるそうです。
私も50歳の時に、人生80年時代、入社以来過ごした歳月と同じだけの時間、新しいことにチャレンジできると考え、IBMを卒業する決心をしました。
あれから3分の1の時間が経ちましたが、あの時なりたかった自分に少しずつ近づけている実感があります。
それは、自分にしか作れないものを通じて、他の方々と色んな思いを共有すること。
今年最後の作品も、そんなステキな経験をさせていただきましたので、ご紹介させてください。
<今月の一枚>
『フレタを聴きながら』
愛犬リキくんとの幸せな時間を描いて欲しいとご注文いただきました。
お二人の様子を拝見したくて、ご自宅に伺うと、豆柴のリキくんはまるで人間の男の子のよう。
澄んだ人懐こい瞳を向けて、初めて会う私にもすぐに慣れてくれました。
ソファでテレビを見ているといつの間にか横に来て、気がつくとこんなふうに膝の上で甘えています。
フレタはクラシックギターの名門ブランド。 依頼主のNさまは音楽にも造詣が深く、その日もフレタのギターを弾いて聴かせてくださり、優しい情景に美しい音色が重なり合いました。
クリスマスの午後、絵を受け取りにリキくんを連れて有明まで来てくださいました。
作品をご覧になるや開口一番、「いやぁ、やはり現物は違いますね。これはもうリキそのものです」
しばらくの間、静かにご覧になっていましたが、
「絵って描き手の思いや意志が現れますね」と最高の褒め言葉をいただきました。
構図を打ち合わせる段階で最後まで悩んでおられた他の案は、小さな下絵をフォトスタンドに入れてプレゼント。
Nさまは前職時代に席を並べたこともある同世代。
「それ、ありますよね〜」と共感するのは、仕事のこと、健康のこと、音楽のこと、将来のことと多岐に渡ります。
楽しいことだけでなく、不安なことももちろんあります。
Nさまにとってリキ君は、どんな時も寄り添ってくれる大事な家族の一員。
実際、Nさまが健康上のトラブルを抱えておられた時、リキくんにもその辛さが伝わって円形脱毛症になってしまったそうです。
それだけNさまのことをいつも見ているんですね。
そんな温かい関係を絵で表現したくて、私自身のケンとの思い出の光景なども思い浮かべながら、心を込めて描かせていただきました。
何度も画像を送ってご意見をいただきながら、リキくんのふわっとした手触り、丸みを帯びた体つき、幸せに目を細めた表情などが仕上がりました。
一枚の絵を通じて、思いを共有する。
定年もなく、命ある限り続けられること。
これこそが9年前に新しい世界に飛び込んだ時に求めていたものです。
昨日も別のお客様から作品が届きましたと、心温まるメッセージをいただきました。
本当に感謝、感謝の一年でした。
これを励みに来年も精進してまいりますので、どうか引き続き応援してください。
皆さまの今年一年についてもよろしければぜひコメントでお聞かせくださいね。
それでは、どうぞよいお年を!
素敵な文章と絵をありがとう
野口さんですね。
なりたい自分に近づけた、素敵な言葉です。
私は体調を崩して50歳で退職でしたので、
当時はとても悔しかったのですが、結果として
より充実した満足できる19年を過ごす事ができました。
来年もご自身の思うように歩んで行ってください!
小野寺さま、メッセージありがとうございます。
IBMでの毎日もとても充実していましたが、一度きりの人生。もっと自分らしく生きたいと思いました。
きっかけは人それぞれで人生の後半戦を選択していると思います。
小野寺さまもその時はお辛かったと思いますが、結果的には本当に良かったですね。
来年もどうぞよろしくお願い致します!
坂本さん、リキとのこと、素敵に綴っていただきありがとうございます。描いていただいた絵、大切にしますね。宝物となったこの作品に限らず、坂本さんの絵に感じる「気」「意志」「人間性」に惹かれます。
また、クリスマスに、リキも交えてたくさん会話させていただき、嬉しい時間でした。
IBMで一緒に働いたいわば戦友(?)どうし!
お互いに充実した人生にしましょう。
ありがとうございました。
野口さま、この度はステキな経験をさせてくださり、ありがとうございます。
これからもリキ君と仲良くしてくださいね。
もったいないお言葉、とても嬉しいです!
前職があったればこそ、前職でご一緒できたからこそ、、、のご縁だと思います。
どうもありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願い致します。
新しい年が良い年でありますように!
リキくんとの幸せなひととき….素敵な一枚を見せていただけてお裾分けを頂いた気持ちです。
ワンコはほんとに飼い主の気持ちを感じてくれますよね。
ほんとに柴犬らしく可愛いリキくんですね
夫婦げんかにオロオロするラスティを思うと反省しまくりです(笑
なりたい自分に近づけた…素敵ですね。
なかなかそう思えないまま2021年も終わります
来年も澄子さんの沢山の絵画に会えますように❣️
どうぞ良いお年をお迎えください。
伊藤さま、わんこのいる暮らしはほんと癒されますよね〜。
今でも帰宅した時にケンが玄関まで迎えてくれるような気がします。
これまで自然の中に人物やわんこがいる絵は描いたことがありましたが、本格的な人物画は初めてで、表情の描写には苦心しました。
ラスティ君も表情が豊かで、FB投稿された可愛らしい写真にいつも目を細めています。
まだしばらく不自由な毎日が続きますが、どうかお身体に気をつけて、良い2022年をお迎えくださいね!
いつも応援してくださり、ありがとうございます。
今年も押し迫り新年を迎えようとしています。お元気そうで何よりです。
小生も今年は古希を迎えました。
さて、温かみのある良い絵だと思います。東京に単身赴任され、普通なら愛犬は実家に置いて来られると思いますが、一緒に連れてこられたのには驚きました。良し想い出を沢山作ってください。
Tomonoさま、いつもご愛読ありがとうございます。
古希を迎えられたのですね、おめでとうございます!!!
89歳の滝野文恵さんを思うと、これからまだ人生いっぱい楽しめますね。
新しい年もどうかお元気で、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。
大晦日にすみません。
豆柴ちゃんのご家族はどんな方かなと、思っていました。
わんちゃんを大切にするとても柔和なご紳士という印象を、絵から抱きました。
初めてお目にかかったのは、前職を卒業してからの坂本さん。
その時は、世界的に有名な大企業でご活躍されていたのに「何故・・・」と思っていました。
「なりたい自分になる。」そういうことなんですね。すげぇ!
零細企業のカスタマーにも誠実に接してくださる人間性に、頭が垂れます。
素人の絵画好きですが、今後の作品がとても楽しみです。
いちファンとして、来年も応援していきます!
ご自愛しつつ、頑張ってください。か〇〇きですから(笑)
よいお年を!!!
上原さま、メッセージありがとうございます。
Nさまはもちろんわんこにもお優しいし、誰に対しても真摯に接される方ですよ。
私はお客様に近いところで働くのが好きなんですよね〜(笑
何かに心惹かれて絵を描く、他の方がそれに共鳴してくださるって、ステキじゃないですか。
来年もこの気持ちを大切にして、絵を描いて行きたいと思います。
上原さまには長く応援していただき、感謝しています。
お互い体力を維持して、来年も良い年に致しましょう。
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