2022.7.15
夏休みの自由研究 「東京湾の謎」
こんにちは、坂本澄子です。
梅雨に逆戻りしたように雨続きですね。
窓の外を見ると、東京湾も霞んでぼんやり。
こんな日でも海上クレーンが立ち、何やら作業中。
メルマガを読まれた方は、今日の題名を見て、クスッと笑われたのではないでしょうか。
「有明7不思議」でご紹介したアレです。
ヘンなことに興味があると言われそうですが、重機やコンクリート、作業船を見ていると、なんだか落ち着くんですよね。
最初はこれさえなければと思っていたのですが、今ではある方が東京湾らしい(笑)
作業船は朝が早いのですよ。
冬はほとんど日の出と共に、海に筋を描きながら出ていく作業船を見ると、今日も新しい1日が始まるなあと、気持ちがシャキッとするんです。
でもね、この海上での作業は謎だらけ。
このコンクリートの巨大ブロックも長年の謎だったのですが、つい最近読者の方から、ケーソンという防波堤を作るための部材であると教えていただきました。
それまで、食糧の備蓄庫ではないかとか、窓のようなものがあるので「もしかして海上オフィス?」とか、色々妄想していました。
このコンクリートブロックは、ゲートブリッジの袂にある工場(①)で作られていることもわかりました。
奥の方に、青いゲートの形をした物体がそれです。
うちでは「謎の海上都市」と呼んでいたのですが、ここでケーソンは作られていました。
ゲート型の物体2個が対になって型を作り、そこにコンクリートが流し込まれます。
固まったブロックは船で曳かれて(②)、ビッグサイトの駐車場の沖合に仮置きされたのち(③)、本来の場所へと出荷されていきます。
でも、それはかなり長い時間をかけて行われており、ふと気づくとブロックが減ったり増えたりしているといった具合です。
こんなふうにある程度わかってみても、まだ色々と謎が。
例えば、このケーソンは無造作においてあるように見えますが、置くときに作業船でジリジリと押して、位置を細かく調整しているようなのです。
等間隔でない距離も、向きの微妙な違いもきっと理由があるに違いありません。
自然と人工物が共存する風景を描くようになったのも、こんな目の前の風景に愛着が湧いて来たからかもしれません。
キリンクレーンは特に好きです。
埠頭にずらりと並ぶ姿を見ると、一気にテンションが上がります。
新しいタイプのクレーンはキリン型でないのがとても残念です。
妄想は膨らみます。
◆◇◆
さて、今日はこれから瀬戸内海に浮かぶアートの島・直島に旅してきます。
2015、2017年に続きこれで3度目。
島内には建築家・安藤忠雄さんの設計された美術館が点在し、自然と人工物がしっとりと共存しています。
きっとそんなところも惹かれる理由なのだと、今更ながらに気づきました。
今回はどんな新しい発見があるか、ワクワクしています。
では、行ってきまーす!