2022.9.2
天井まで続く173cmの巨大画
『月明かりの夜』 2018/3月納品
<岐阜県M.K.さまからのメッセージ>
異国で目にした天井まで突き抜けるような、絵画で壁を埋め尽くしたい
との願いから『月明かりの夜』が我が家へ嫁いできました。
輿入れ済みの、『緑にいだかれた午後』に続くバリ島を意識した作品と、オーダーしたのを今でも覚えてます。
天窓から見える夜毎の美しい月のこと、天井を見上げながら練り上げる坂本さんの構想の素早さに驚きました。
バリのお祭りガルンガンをイメージしての作品。
創作の際に聴く音楽のCDをプレゼントしてくださり、エプロン姿で創作中ばの画像も経過として届いたりと、完成するまでの時を楽しみました。
大きいものが好きの身勝手さから、「壁いっぱいの絵を描いて」とお願いすると
「絵画には黄金比率があるのです」と坂本さん。
目からウロコが飛び出ました。新世界が生まれた気がして
ますます出来上がりが楽しみになりました。
月を描くのに苦労された事、真ん中の美しい蝶は🦋「私」である事。
植物の葉脈には和柄を取り入れた事など、暮らしぶりを絵の中にも。
坂本さんがしっかり根付いた、家の中が優雅になる『月明かりの夜』
その温もりと優しさを墓石にも繋ぎました。
毎日が楽しみでいっぱいになる作品はこれからもずっと我が家で生き続けます。
<坂本澄子より>
バリ絵画のお客様だったKさま。
LABAさんの『緑に抱かれる午後』の納品に伺った際に、「天井まで突き抜ける絵」の構想をお聞きして、思わず「私に描かせてください」と言ってしまいました。
その場所には天窓があって、満月の夜には吹き抜けの空間が厳かな光に包まれるのだそう。
そう聞いた瞬間、月夜の構図が降りてきてしまったのです(笑)
今思うと「なんとまあ大胆な…」と全身から冷や汗が吹き出しそうですが、この貴重な機会をいただいたことが、絵の道を拓いてくれました。
来月、Kさまのご自宅でイベントがあり、私もお邪魔させていただくことになりました。
その日は奇しくも満月。嫁いだ娘(月明かりの夜)を見上げながら、一献傾けたいと楽しみにしています。