2022.9.16
決意を絵にしてほしい
『遙かなる大地』 2019年4月納品
<東京都T.Y.さまからのメッセージ>
3年前の私の転職の際に、自分の決意を描いて頂きました。
モチーフを相談している時に思い浮かんだのが、壮大な大地でした。
企業も社会も色々あるけれど、明日に向かい、輝ける太陽を目指し頑張る決意を絵にしてほしいとお願いしました。
オフィスに飾り、いつもエネルギーをもらっています。
今では私の部門のパワースポットになっていますよ。
<坂本澄子より>
Yさまは私の会社員時代の上司でした。
同社ではまだ新しい事業で、気さくによく声をかけていただきました。
退職してしばらくご無沙汰していたある日、ひょこり連絡をいただき「絵を描いてほしいんだけど」
聞けば、30年近く一筋だった同社を退職し新しいチャレンジをするので、今のこの決意を絵にしてほしいとのこと。
ちょっと驚きました。
外資から外資はよくありますが、転職先は創業120年の日本の老舗企業だったのですから。
そして、新たな世界へ踏み出された高揚感の中に、不安なお気持ちも混ざっていることを感じました。
だから「決意の絵」が必要なのだ。
そう気づくと、なんとしてでもお役に立ちたいと、私の気持ちも盛り上がって来ました。
具体的な絵のイメージをお持ちだったのでそれを伺って、小さなラフ画をお送りしたところ、
「そうそう、そんな感じ! あ、人物はもう少し小さい方がいいかな」
「このくらいですか」
「あ、いいね〜」
なんだか昔の上司部下に戻ったようなやりとり。そして、この『遙かなる大地』が完成しました。
先月、展示会に来てくださり、久しぶりにお顔を拝見しました。
あの時感じた不安など何処へやら、同社で次の目標に向かって、キラキラ輝いておられました。
「正直どうなるかもわからなかったあの時だからこそ、この絵が力になった」
絵はこんなふうに最初の気持ちを思い出させてくれ、何かあってもまたそこへ立ち返る力をくれる。
そう教えていただき、私も力が湧いて来ました。
ぜひ次のチャレンジの時も、また描かせてくださいね!