2022.3.5
見間違いから始まる絵
こんにちは、坂本澄子です。
今日3月5日は啓蟄(けいちつ)、土の中で冬ごもりをしていた生き物たちが動き出す日だそうです。本格的な春の訪れももうすぐですね。
さて、見た瞬間、別のものに見えてしまうことってありませんか?
例えば、冒頭のこの画像。
海辺の水族館で見たジャイアントケルプ、海中に林のように生い茂るドラマチックな光景です。
私にはこれが波と戯れる妖精に思えました。
そんな見間違いから生まれたのが右の『南の海の妖精たち』。
そう言われてみると、何だか妖精に見えて来ませんか(笑
先月パリの「ル・サロン2022」に出品した『奏II(かなで)』もそう。
インスピレーションの源は写真家・澤野新一朗さんの秋の京都。紅葉の立ち姿が、何と『眠れる森の美女』に出てくる魔女に見えてしまったのです。
この少し顎のしゃくれた横顔は、マレフィセントに扮するアンジェリーナ・ジョリーさんがモデル。
悪の女王のイメージですが、この映画は知られざる素顔を描いたもう一つの物語と聞き、動物たちに慕われる森の女王として表現しました。その方が澤野さんの素敵な写真に相応しいですものね。
この2つは形をいただきましたが、「他のものに見えちゃった」から発想して、私の中にある別のものを重ね合わせて絵を組み立てることもあります。
3月18日〜23日@大崎の『夢のイストワール展』に出品する5点も、そんなふうにイメージを膨らませたもの。
5点中4点は新作を披露しますので、よろしければぜひご来場ください。
3月18日(金)〜21日(祝)は会場にいますので、お声かけてくださいね。
東京まで見に行けないよ〜という方、4月開催予定のオンライン展示会#3『水の風景(仮題)』でご覧いただけますよ。
普段なかなかお会いできない方とZoomを使ってご一緒に楽しむオンライン・イベントもやります。
メルマガ会員様限定ですので、どうぞこの機会にご購読いただけると嬉しいです。
月に1度、制作の一端やプライベートな一面を書いてお送りしています。
メルマガ登録はこちらからどうぞ! お待ちしています。