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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便り No.11》 地中のエネルギー

こんにちは、坂本澄子です。

いよいよGWが始まりましたね。

3年振りの制限なしの大型連休とあって、朝から高速は渋滞。

昨日は大荒れの天気でしたが、今日はすっきりと晴れて、富士山がとても綺麗でしたよー。

今日は熱海に行って来ました。

以前のお便りでお話した『芸大塾』のドローイングコース、今日がその第一回だったのです。

熱海と言えば温泉と言いたいところですが、今日はモデルさんに向かい、木炭を走らせる一日になりました。

休憩時間にはモデルさんとコミュニケーションを取ってくださいねと北郷先生。

外見の形を取るだけではなく、内面的なものも意識することが大切と教わりました。

これからも時々写真を載せますので、成長を見守ってくださいね。

実物はもっときりりとされていました

実は私は大の温泉好き。

疲れが溜まって「もう、ダメだ〜」と思う時は、地中から湧き出すエネルギーをもらいに温泉へ走ります。

お気に入りは箱根の天山温泉郷。

日帰り温泉と宿泊のできる湯治場がありますが、私がリピートしているのは日帰り温泉。

箱根の深い森に抱かれた渓流沿いに広い敷地を持ち、周囲の景観ごと維持する手間を惜しまぬ努力に惚れ込んでいます。

古民家を移築した湯殿の床は、いつも磨き抜かれて飴色のつや。

ヒノキの内風呂と5つの露天風呂があり、岩肌を伝って流れ込むお湯を見ながら、ゆっくりと浸かるとふわっと溶けて行きそうです。

お風呂の後は、小さな読書室で本を読みます。

いつも画集を何冊か持っていき、好きな画家の作品を見ながら、次の絵の構想を練るのですが、なかなか降りて来てくれないのが辛いところです(笑)

秘湯と呼ばれる場所にもあちこち行きました。

もう一度行ってみたいのが青森の奥座敷、南八甲田の中腹に佇む蔦温泉です。

東京に来たばかりの頃、西の生まれの私は東北が珍しく、娘の夏休み、冬休みと温泉巡りをしていました。

もう20年前になりますが、一軒宿の近くにある蔦沼、その穏やかな水面がブナの木の森を鏡のように映し出していた光景が今も忘れられません。

東京からだと行くだけで半日がかり、再訪がなかなか実現しなかったところ、あるお客様から不思議なご縁をいただきました。

この蔦沼に映る紅葉を描いて欲しいとのご依頼です。

このブナ林の紅葉、同じ朱でも黄色に近いものから、深い赤まで様々に染まり、息をのむほどの美しさ。

歳月を超えて再び同じ場所に佇む思いで描きました。

額装した『蔦沼の紅葉』

ところが燃え立つような色がなかなか出せず、日本画の絵の具をつや出しメディウムに混ぜ込んで部分的に使ったりと、色々と工夫しました。

お客様にも「むっちゃ素敵」と喜んでいただけて、よかった〜!

これでまたすっかり蔦温泉熱が高まってしまった私です^o^

さて、オンライン展示会#3『水の惑星』、展示写真をライトアップしたものに差し替えました。

是非もう一度見てくださいね。

パリの展示会の様子はブログをどうぞ。

  • 土肥 嘉宏 より:

    ちょっとびっくりしましたが、ドローイングコース、いよいよ始まったのですね!!
    「ライトアップ効果」は実際の絵にあてられたのでしょうか?明暗のアクセントがついて生き生きというかLIVE感がでてきたように思います。私も関西に住んでいた時には東北は遠いところだったので、宇都宮勤務時には車で東北をせっせと回りましたがその広さには驚きました。当時は子どもが小さく温泉地には行かなかったのが残念です。絵の燃えるような紅葉を見て蔦沼温泉にはぜひ行ってみたいと思いました。

    • sumiko-sakamoto より:

      土肥さま、コメントありがとうございます。
      「ライトアップ」は画像処理で行っています。実際にギャラリーに飾る時はライトが当てられますので、少しでも臨場感が出せればと思いました。LIVE感が出たと言っていただき、嬉しいです。
      東北は本当に広いですよね。裏磐梯の中瀬沼には夏に行きましたが、あのあたりもいいですよ。

  • Kojima@岐阜 より:

    これだけの作品を描くのに木炭は何センチ、何本入り用なのでしょうか。木炭の持ち方から、どこから描くのか・・・興味どころでいっぱい。 軸がしっかりのモデルさんも可愛いらしくもあり、逞しい。そして坂本さんも。
    続きが楽しみです

    • sumiko-sakamoto より:

      Kojimaさま、コメントありがとうございます。
      モデルさんはお話していてとても気持ちの良い、腰の据わったしっかりとした印象の方でした。
      最初は素早く人物を捉える練習か始めます。5分でB4一枚。ポーズを変えながら8回。
      慣れないので、足が切れてしまったり、「あれ?腕の出ているところが違うぞ」なんてことはざらです(笑)
      その後、新聞1面くらいの大きさの画用紙に1点を仕上げます。
      こちらはポーズ固定で、休憩を挟みながら20分x4回。80分で描いたものなので、木炭はそんなにすり減っていません。
      講評は次回なので1ヵ月後。忘れた頃にやってくるという感じです(汗)
      先生曰く「時間をおいて改めて見ると、自分でも色々と気づきがあるはず」 なるほど! 

  • Kojima@岐阜 より:

    先生のお言葉が、どれもこれもしみます。 一日中で1作品と勝手な思い込みでした。素早く捉える。良い響きです。

  • 藤川 より:

    明け方の蔦沼紅葉情景を撮影している写真家のYoutubeをみて、私も車中泊を兼ねた風景写真にはまりました。
    白々と夜が明け、オレンジ色の朝日がさすわずかな時間だけ、蔦沼の紅葉が真っ赤に染まる情景に魅せられました。一度、紅葉の時期に行って見たい絶景です。

    • sumiko-sakamoto より:

      藤川さま
      コメントありがとうございます。
      明け方は刻一刻と目の前の風景を変えて行きますよね。 待ちに待った瞬間を切り取る風景写真は、まさに忍耐と運の賜物ですね。
      その点絵は、実際に見た風景、写真などからインプットし、脳内で熟成&再構成してアウトプットすることができます。ただ、熟成と再構成がいつもうまくいくとは限らず、失敗しては再トライの繰り返し。という意味ではこちらもやはり、忍耐と運(=閃き)でしょうか(笑)

  • 森幸世 より:

    コミュニケーションとって内面も描くものなんですね。。。 芸術ってすごいなぁ。
    オンライン展示会には参加できませんでしたが、ここで素敵な文章と写真と絵を鑑賞できて得した気分です。これからも頑張ってください!

    • sumiko-sakamoto より:

      森さま、コメントありがとうございます。
      はい、私も今回初めて知りました。わずか半日の出会いですからもちろん心の奥までは描けませんが、その人の醸し出す雰囲気を感じさせることはできるかもしれないと思いました。
      例えば、今回のモデルさんは背が高く、しっかりとした体つきの方でしたが、お話をしてみるとその印象通り、スカッとした気持ちの良い応答をされる方でした。今回はそこまでたどり着けませんでしたが、回を重ねて描けるようになってくると「欲が出てきますよ」と先生。
      これからも頑張ります!

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