2024.4.5
《お便りNo.33》早春のパリ
こんにちは、坂本澄子です。
寒かった3月も終わり、ようやく桜の季節がやってきましたね。
つい先日、オリンピックを前に賑わうパリに行ってきました。
パリでも桜を見かけましたよ。
日本の桜とは枝振りが異なりますが、それでも桜は桜、古い友人に出会ったような懐かしさを感じました。
<パリ国際サロン>
今回のパリ行きは、毎年出品している「パリ国際サロン」に参加するため。
日本人作家の作品をパリで紹介する場として、今年で37回目を迎え、会場には300点近い作品が展示されていました。
元は金物問屋の倉庫だったこの建物、小学校の木造校舎みたいな懐かしい匂い。
照明の状態がよく、出品作品『心の小宇宙』の金箔がとても映えていました。
閉廊直前の誰もいない時間に動画を撮影して、作品に込めた思いをお話しさせていただきましたので、ご覧になってくださいね。
この『心の小宇宙』に対して、Univers des Arts誌編集長JOSSET Thibaudさんから以下のような寸評をいただきました。
「坂本澄子の精神世界に足を踏み入れるのは楽しい。彼女の表現において、美的な形式主義への嗜好と、彼女の親密な感情の何かを伝えたいという願望との調和点に到達している。作品のひとつひとつは、まさに精神的な美の小品であり、人間の精神の最高で最も正直な表現からそのまま出てきた構図である。彼女のようなクリエーターが、黄金の皿に盛られた敬虔な贈り物のように、彼女の精神世界の化身であるこのようなイメージを私たちに届けてくれたことを喜ぼう」(翻訳:DeepL)
JOSSETさんとは会場でもお話することができましたが、私の作品に込めた思いをもう一段階昇華させた言葉で表現してくださり、とても嬉しく思いました。
今回正味の滞在期間が3日と短い旅でしたが、空き時間にギャラリーを回ったり、もう一度行きたかった場所を再訪したりと、充実した時間を過ごすことができました。
パリのおみやげ話は2024/4/5ブログに書かせていただきましたので、よかったらそちらも読んでくださいね。
<掲載いただきました>
今回の「パリ国際サロン」とは関係はありませんが、たまたま同じ日の3/29に出版された『Le Salonと日本の美術家』に私のLe Salon出品作品も掲載いただきました。
ル・サロンはルイ14世の時代から350年以上の歴史を持つ、世界最古の公募展。
かつてはアカデミーと呼ばれ伝統的絵画のみが尊ばれる官展でしたが、現在は幅広い作風を受け入れ、また国外にも門戸を開き、2割近くが海外からの出品です。
美術史に必ず出てくるサロンに憧れ、思い切って応募したのが2020年。
その『アンモナイトの夢』が初入選するもコロナ禍であえなくその年の展示は中止となりましたが、以来出品を続けています。
こうして本になった作品を見ながら、これまでを振り返ると感無量。
これ励みにこれからも頑張りたいと思います。
『Le Salonと日本の美術家』はamazonで購入できます。
<13匹の猫たちが小さな絵本に>
2〜3月に東京と京都で『路地裏の猫展』が開催され、今年初めて参加させていただきました。
猫は大好きですが一度も飼ったことがないため、SNSで猫モデルを募集したところ、7名の方から協力の申し出をいただきました。
お一人で4匹飼っておられる方が2名もあり、合計13匹の猫たちです。
出会いから現在に至るまでのそれぞれの物語をお聞きし、外見だけでなくそのコらしさを表現しようと心を込めて描きました。
その猫展を記念して、小さな絵本『13匹の猫の物語』を作りました。
ペットショップでの運命の出会いあり、困難を経てようやく家族になれた保護猫たちまで、生い立ちはさまざま。
それぞれの猫たちの物語が心を温めてくれると思います。
小さな絵本『13匹の猫の物語』は文庫本サイズ(35ページ)。
気分がカリカリきた時に、そっとバッグから取り出してみてください。
一冊500円(税込、送料込み)でお届けします。
購入のご希望はお問合せフォームに「13匹の猫の物語を希望」と書いてお送りください。
折り返し詳細のご案内をお送りします。
今月も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
コメントをお待ちしています。
そして、どうぞ美しい春を楽しんでくださいね。
こんにちは!
お帰りなさい
「パリ国際サロン」おめでとうございます
澄子さんの作品の寸評がとても素敵ですね。
「精神世界に足を踏み込むのは楽しい」との表現を読みながら心がワクワクしました。
絵心は皆無の私ですが何か感じてるんだなぁ〜なんてちょっと嬉しくなりました。
益々ご活躍されますように
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