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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便りNo.43》 初個展が決まりました

こんにちは、坂本澄子です。

毎日寒いですね。いかがお過ごしですか。

先日、久しぶりに個展にお邪魔しました。

現代童画会でお世話になっている小松修先生です。

個展っていいですね〜。

詳しくは後ほど「ほのぼの交友録」でご紹介します。

 

<往く春がくれたご縁>

昨年末、「1年以内に個展をやります!」と宣言したところ、たくさんの方から「楽しみにしてますよ」とリアクションをいただき、しっかりと背中を押していただきました。

個展を行う場合、2つのやり方があります。

一つは画廊の企画展として行う方法。費用は画廊が持つ代わりに、販売に対して手数料(画廊によりますが4割くらい)を支払います。

長く続いている画廊にはファンがついているので、画家にとっては新しいお客様に出会えるチャンスがあります。

もう一つは貸し画廊でスペースを借りて自分で行う方法。料金は場所や広さでピンキリですが、銀座だと1週間で最低でも15万円から。

集客から会期中の運営まで全て自分で行う必要がありますが、販売における手数料はかかりませんし、自分の好きなように行えるメリットがあります。

私は両方を視野に入れて、3〜4箇所を見て決めたいと考えていました。

ところが、1件目で一目惚れの出会いがありました!

「夢のイストワール展」主宰の松岩さんに紹介いただいた、麻布十番の「ギャラリー・ラ・リューシュ」さんです。

麻布十番駅から徒歩2分。

パティオの欅並木を見下ろす、パリのモンマルトルを思わせる素敵な場所です。

初めてお会いしたオーナーの牧浦さんは、気さくでチャーミングな女性でした。

亡くなったお父様が経営されていた銀座の画廊のパリ支店を2年間手伝った後、気軽にアートを楽しんでもらえる場所を作りたいと、麻布十番にギャラリーをオープン。

当時は「陸の孤島」と呼ばれた麻布十番ですが、温かく洗練された街の雰囲気が気に入り、以来35年間ずっとこの街に深い愛着を感じているそうです。

故ベルナール・カトラン氏とは家族ぐるみの付き合いだったご縁で、常設展ではリトグラフを展示

事前のお電話で企画展のみと伺っていたので、OKしてもらえるかドキドキでしたが、制作コンセプトやこれまでの作品を紹介する資料を見てもらい、パリで活動していることもプラスに働いたみたいで、11月18日〜24日で初めての個展が決まりました。

一目惚れしたのは、素敵なギャラリーはもちろんですが、牧浦さんのお人柄によるところが大きいです。

話しているうちに次々と出てくる共通点。

例えば、年齢は1歳お姉さんの同世代。パリとのつながり。ご両親の出身が広島で、私のイントネーションが叔母さんの話し方にそっくりなど親しみが重なり、また、この場所をとても大切にされていることが随所から伝わってきて、この人のギャラリーで個展がしたいと強く思いました。

一番驚いたのは、10年前に描いた『往く春』のこと。

モデルとなった桜は清春芸術村(山梨県北杜市)にある樹齢90年のソメイヨシノですが、清春芸術村はなんと牧浦さんのお父様が創始者だったのです。

桜の木の上の茶室や、ルオー礼拝堂で結婚式を挙げられたこと、ここの美術館で魅せられたカトラン氏の明るい色使いなど、同施設内の思い出が互いにクロスして、とても不思議なご縁を感じました。

11月には良い作品を見ていただけるようしっかり準備しますので、どうか応援よろしくお願いします!

<ほのぼの交友録> 現代動画会常任委員 小松 修さん

冒頭にお話しした小松先生の個展が、先週阿佐ヶ谷のギャラリー・ヌアージュで行われました。

ギャラリーに一歩踏み入れた途端、先生の世界に包まれる感じがしました。

蒼を基調にした風景に不思議な形をした建物が描かれているのが、先生の作品の特徴。

モロッコやポルトガルを旅して出会った建物からインスピレーションを得ているそうです。

どの絵も素敵でしたが、今回特に心惹かれたのが冒頭の写真に写っている小さな作品です。

飾る壁がないから、今回は見るだけと思っていたのですが、見ると欲しくなりついつい(汗)

左に張り出した壁はモロッコで見た建物がベースになっているそうです。

異郷の地への憧憬と孤独が混ざり合った静かな風景。

見ていると、この中に細い通路があり秘密の場所への抜け道になっているのではないか…、などと妄想が膨らみます。

そんなふうに見る人を絵の中に引き込んでしまうのが、小松マジックです。

実は私が現代童画会に出会ったのも、小松先生の絵がきっかけでした。

たまたま図録で作品を拝見し、こんな絵が描けたらなあ…と模写させていただいたのはもう15年以上前のことです。

個展に伺って旅のお話を聞かせていただき、私も空想の旅をする。

そんなお付き合いがこれからも続くといいなと願っています。

 

<今月の一枚>

『響きあう音色』P10号

前職時代からつながりのあるNさんから、「ギターを通じて心の自画像を描いてほしい」と3枚目の注文制作の依頼をいただきました。

人生の後半戦をイキイキと生きることはとても大切なこと。

私自身も「まだやれる」と「もうそろそろ」の間で気持ちが揺れ動く毎日。

最近の暗い世相を見るにつけ、一気に「もう」の方へ振れてしまうこともあります。

そんな中、この制作は私にとってもこれからの人生をポジティブに考えるきっかけとなりました。

自分の中に起こりつつある変化を楽しみながら、これからも絵を描いていければと思っています。

この作品については、嫁いだ作品「ギターを通じた自画像」をどうぞ。

 

今月も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

再来週はル・サロンでパリに行ってきます。

現地の様子はSNSやブログでもご紹介しますので、見てくださいね。

それでは、まだしばらく寒い毎日が続きそうですので、どうぞお風邪などひかれませんように。

  • 森幸世 より:

    素敵な出逢い、いいですね!
    引き続き応援してます 

    • 坂本澄子 より:

      森 幸世さま
      ありがとうございます。
      最近、出会いは偶然ではなく必然だとつくづく思います。大切にしたいと思います。もちろん森さんとの出会いも!

  • 藤井久美子 より:

    いつも楽しみに読んでます。

    私も‘往く春‘に惹かれた一人でなので、11月行けらたらと思ってます。

    今から楽しみです。
    お身体気をつけて下さいね
     
    陰ながら応援してます!

    • 坂本澄子 より:

      藤井久美子さま
      その節は『往く春』に会いに東京まで来てくださり、ありがとうございました。
      11月に向けて頑張りますので、もしご都合が合いましたら、ぜひお越しくださいませ。
      いつも応援してくださり、ありがとうございます!

  • 伊藤恭子 より:

    素敵な出会いがあるんですね
    11月が楽しみです。
    気をつけてParisのお出かけくださいね。
    お会いできる日を楽しみに…

    • 坂本澄子 より:

      伊藤恭子さま
      私も11月を励みに頑張ります。
      パリは展示会だけでなく少し観光もしようと思っています。初めてモンサンミッシェルにも行くので、いつか絵にできるといいなと思っています。

  • 高須 章 より:

    僕はトレーニングは 時間をとれる日に プッシュアップ70回 ヒンズースクワット200回 腹筋70回位するようにしています。 またよく六甲山に登りに行きます。 神奈川の東林間にいるときは 休みに大山に登りに行っていました。大山も登りやすいいい山ですね。 僕もできたら一度 個展をやってみたいと思っています。 11月の個展楽しみですね。 頑張っていい作品展示して、いい出会いがあればいいですね。期待したいます

    • 坂本澄子 より:

      高須 章さま
      す、すごいです。もしかして筋肉モリモリですか?
      体力を維持することは、人材の後半戦を楽しむために本当に大切ですよね。
      私も11月を励みに頑張ります。

  • 沖田佐恵子 より:

    なかなか展覧会見に行けて無くてごめんね。個展は楽しみにしてます!!

    • 坂本澄子 より:

      沖田佐恵子さま
      こちらこそご無沙汰しています。
      個展、よかったら来てくださいね。良い作品を展示できるよう、頑張ります。

  • おざわたかのり より:

    パリの 木枯らし、町の気配を心に紡いだ 新しい作品がたのしみです。
    素敵な旅路でありますように。
    お気をつけて。

    • 坂本澄子 より:

      おざわたかのりさま
      ありがとうございます。いよいよ明後日の出発となりました。パリで見る作品、街の風景をしっかりと心に刻んできたいと思います。

  • 山嵜哲也 より:

    素敵な出会いがあり、ここだ!!と決めて行動に移すお姿が凄いです。11月個展おめでとうございます♪

    • 坂本澄子 より:

      山嵜哲也さま
      ありがとうございます。ここまでこの人好きだなあと思うことは滅多に(人生数回?)ないです。それだけに大切にしたいと思います

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