作品について
- 作品名
- 月の贈り物
- 制作年
- 2021
- 技法
- アクリル
- 作品サイズ
- F30 (91x73cm)
- 作品価格
- SOLD OUT
古今、桜の名画はたくさんあります。自分にしか描けない桜にしたいと思いました。そこで、小さな星でひとりぼっちの桜を想像しました。花をいっぱい咲かせても、周りは見渡す限りの荒野で、見てくれる人は誰もいません。寂しさのあまり、月に話しかけました。月ははじめは知らん顔していましたが、だんだんかわいそうになり、桜を明るく照らしてやりました。すると、乾いた大地に月と同じ色をした不思議な草が次々と生えてきました。桜はもうひとりぼっちではなくなりました。
この作品は「第35回パリ国際サロン」でギャラリー・デュ・マレ賞をいただきました。
フランス美術誌『ユニベール・デザール』編集長、パトリス・ド・ラ・ペリエールさんの寸評です。
「1本の大樹が地球的惑星の曲線の上に立ち、どこかサン=テグジュペリの星の王子さまの挿絵を想起させる。時間を超越したうような、緻密で巧みな作品」