作品について
- 作品名
- 銀河の彼方
- 制作年
- 2025
- 技法
- アクリル/キャンバス
- 作品サイズ
- F20 (73x61cm)
- 作品価格
- 300,000円(税込)/ 額装実費
この作品を描こうと思ったきっかけは、毎年厳しさを増す猛暑です。
「このまま気温が上がり続けたら、東京の街はどうなってしまうのだろう」
そんな想像を巡らせるうちに、賑やかな銀座駅が植物に覆われ、まるで廃墟のように沈黙する光景が頭に浮かびました。
けれど、それをそのまま描くと、ただの絶望になってしまう。そこで私は、階段の先を「宇宙」へとつなげてみようと思ったのです。人の営みも自然も、そして地球も、すべては宇宙の大きな循環の一部。
廃墟となった街と銀河の広がりという、一見相反する存在が、時空を超えてつながっている――そんな感覚を形にしました。
描き直しの際には、繁茂する植物を身近な草花から熱帯の植物へと変えることで、「熱帯化する東京」への危機感をより強く表現しています。
それでも、どこかに希望を感じていただけたら嬉しいです。

