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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便りNo.45》憧れのニューヨークへ

こんにちは、坂本澄子です。

桜の季節もそろそろ終わりですね。

写真は先週開催された現代童画会春季展の時のもの。

銀座駅から会場まで歩く間に、あちこちで満開の桜を見て、気分が華やぎました。

この絵の少女はどんな春が訪れることを願っているのでしょうね。

さて来週はいよいよニューヨーク、初めての展示会が24日から始まります。

 

<憧れのニューヨークへ>

アート市場を牽引するニューヨーク。

世界中から才能豊かなアーティストが集まり、最先端のアートが生まれる街。

そんな熱っぽさを肌で感じてみたいと思いました。

きっかけはニューヨークSohoにあるGallery Maxでの公募。

定期的に日本人アーティストを紹介する企画展をしているギャラリーです。

今回で5度目となる”Stepping into a World”もその一つ。

出品作品として、人類なき後の地球を描いた『時は過ぎて』を選びました。

現実と空想の重なりあう風景、そして青を基調とした色使いが自分らしいと思いました。

100号なので、渡米の際に一緒に飛行機に乗せられるよう20号に描き直しました。

『時は過ぎて- NY version』F20(73x53cm)
『時は過ぎて』2022 F100(162x130cm)

構図は100号と同じですが、サイズが5分の1になることを考慮して、一番見てほしい箇所に目がいくよう、地層部分を工夫しました。

少女の彫像には風化したマチエール(絵肌)を加え、未来に何かメッセージを呟いているような表情に。

難しいテーマですが、ニューヨーカーたちにうまく伝えられるよう頑張ります。

 

<アーティストとしての想い>

展示会に参加するにあたり、現地のギャラリストからポートフォリオを作った方が良いと勧められて、作ってみました。

ポートフォリオとは、アーティストとしてどんな思いで制作しているか、過去の主な作品と説明、経歴などをまとめた冊子のこと。

アート関係者に渡しておくとそこから繋がりができることがあります。

私が絵を始めたのは30代の半ば。シングルマザーで仕事と育児に追われる毎日。

そんな時たまたま目にした絵画教室のポスターがきっかけでした。

真っ白な画用紙に心の中から湧き上がるものを描くことは、私を日々の喧騒からひととき自由にしてくれました。

画家になりたいと思ったのは、人生の折り返し地点に近づいた頃。

絵で同じように誰かを励ますことができたらと思ったのです。

その頃、私はある外資系企業で営業部長をしていました。

周囲はみんなびっくりしていましたが、私にしかできないことで、人生の後半戦を生きたいと退職を決意しました。

もちろん画家になったからとすぐにお客様がつくわけはありません。

転機が訪れたのは、退職して5年後の2017年でした。

NHKのある番組で、私の二毛作人生が取り上げられ、多くの方に知っていただくことができ、さらに、その中のお一人から大きなご注文をいただけたのです。

古いお屋敷を彷彿させる御宅の玄関から2階への吹き抜け。そこに飾る縦173cm、幅150cmの巨大画 です。

構図をご一緒に検討したり、現物を見に来ていただいたりしながら、5ヶ月かかって完成。

お客様にも喜んでいただき、その後の生き方を励まされました。

また、フランスのル・サロン、サロンドートンヌといった伝統のある公募展で入選、受賞できたことも、活動の幅を広げることに繋がり、これまでに100点近い作品をお届けすることができました。

「遠い記憶が呼び覚まされ、ほっとした」「自分の中の拠り所のような光景を思い出した」

そんな言葉をいただけると、あの時決心してよかったと思えます。

絵を描くことを通じて、共感いただける方と出会えることは私にとって人生最高の喜び。

これからも夢を追い続けていきたいと思います。

 

<今月の一枚>

『ご一緒に』F20 (53x73cm)

昨年、前職時代にお世話になった方から、息子さんに絵を贈りたいとご相談を受けました。

息子さんは獣医師をされていて、お勤めの動物病院の経営を引き継がれるとのこと。

獣医師から、総勢20人の世帯をまとめ上げるリーダー、経営者への大きな転機に、父親としてこんなふうに思われたそうです。

「経営者として全体を俯瞰しつつ、共に働く人たちとの調和を大切にして、頑張ってほしい」

そんな思いを絵に託し、心を込めて描かせていただきました。

詳しくは嫁いだ作品のコーナーの「思いを絵に託して」も見てくださいね。

 

<夢中になってます>

3年前にいただいた胡蝶蘭、お花が終わった後も時々お水をあげていたら、なんと蕾が。

2016年に初めて注文をくださったUさんからのプレゼントでした。

嬉しくて嬉しくて、毎日成長を見守っていました。

ところが、、、

ある日、私の不注意で茎を折ってしまったのです(泣)

細い花瓶に挿して、「ごめんね。頑張ってくれてありがとう」と言いながら、せっせと水を替える日々。

それに応えるように蕾が膨らんできて、、、

2週間後の昨日、ついに開花しました!

Uさんにも時々写真をお送りして、開花を喜び合いました。

蕾はあと7個。上の方はまだ小豆くらいの大きさですが、この後も目が離せなくなりそうです。

 

今月も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

来月号ではニューヨークでの様子をお伝えできればと思います。

それでは、寒暖差の大きい毎日、どうかお体に気をつけてお過ごしくださいね。

  • 渡邉敏行 より:

    胡蝶蘭のお話、素晴らしいと感がました。天候不順で隣の家では庭のマキの木と柘植を枯らしました。(ご夫婦で働いております)私はやけに降らない雨にせっせと水やりしてました。おかげで何とか枯らさずにドウダンつつじ,梅、今咲いているのがアザレア、次は花芽が伸びている藤と花を楽しんでいます。水やり大事ですね。

  • 坂本澄子 より:

    渡邉さん、
    私は植物をすぐに枯らしてしまう方だったのですが、何気なく水やりを続けていたら、こうして蕾をつけてくれて、可愛さが一気に増しました。
    これから良い季節になり、お庭で次々とお花が楽しめますね。

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