2025.11.16
《お便りNo.52》 いよいよ今週から!
こんにちは、坂本澄子です。
秋も深まり、いよいよ明後日から初めての個展が始まります。
来てくださる方には心地よい時間を過ごしていただけるように、そして遠方でお越しいただけない方にも楽しんでいただけるように、SNSでの配信も予定しています。
どうぞ楽しみにしていてくださいね。
展示作品の一覧はこちらからご覧いただけます:
https://sumiko-sakamoto.com/works_category/on-the-journey/
《初めての本を出版》

昔、趣味で小説を書いていた頃から「いつか本を出せたら…」という夢がありました。
それが思いがけない形で叶い(詳しくはお便りNo.50)、先日、初めてのアートブックを出版することができました。
今回の個展に展示する全24作品に、制作エピソードや旅の記憶、心に残った出来事を散りばめています。
文章にしていく中で、作品それぞれが思い出を呼び覚まし、実際の場所を越えて物語のように広がっていくのを感じました。
Amazonでもご購入いただけますが、こちらからお申し込みいただくと、メッセージと署名を添えてお届けします。
《現代童画展での学び》
個展に先立ち、東京都美術館で現代童画展が開催されています。
冒頭の写真は、昨日見に行ったときに撮ったものです。
展示された自分の作品を目にした瞬間、「あれ…思っていたより暗い?」と正直驚きました。
アトリエで描いていたときは全く気づかなかったのですが、天井の高い空間で、他の作品と並ぶと印象がまったく違って見えたのです。
夜の風景だからと“暗いトーンでいいはず”という思い込み。
そして、南東向きの明るいアトリエで午前中に描くことが多いため、星明かりで「明るくしたつもり」の部分も、実際にはそれほど明るく見えていなかったようです。そのことに気づかないまま描き進めてしまっていました。
いくつかの要因が積み重なってしまっていました。
一瞬しょんぼりもしましたが、気づけたことが何よりの収穫。
今回の経験のおかげで、「どうしたら最良の状態で作品を見てもらえるのか」を、もっと深く考えられるようになりました。
これからの制作にしっかり生かしていきたいと思います。
《今月の一枚》
パリは、どこを切り取っても絵になる街です。
渡仏のたびに心に響いた場所を写真に残してきたのですが、なかなか作品にできずにいました。
そんなとき、パリらしいカラフルな額縁に出会い、眠っていた“描きたい気持ち”がむくむくと復活。
そこから生まれた作品の中から、今月は一点をご紹介します。
『パリ六区〜アーチのある街角』

《展示会のご案内》
個展「旅の途中」
会期:2025.11.18(火)〜24(月・祝) 12:00–19:00(最終日は17:00まで)
会場:ギャラリー・ラ・リューシュ(麻布十番)
詳しいご案内はこちらをご覧ください。
現代童画会関西展
会期:2025.12.3(水)〜7(日) 10:00–17:00(最終日は15:00まで)
会場:原田の森ギャラリー 本館1F 展示室
※土日は会場にいますので、よろしければお声かけください。
今月も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぐっと冷え込む日も増えてきましたね。
インフルエンザも流行っているようですので、お身体に気をつけて温かくお過ごしください。
それでは、また来月お便りします。


ご苦労様です 神戸の小磯良平美術館に 小磯先生が使われていたアトリエが移設されていてみることができます。小磯先生は ”アトリエは北向きの窓があって、午前11時が描くのに一番適切な時間です”と言われていたそうですね。 天井の高い のびのびとした広いアトリエです。 僕はベランダのある西向きの部屋でかいていましたが、音楽をかけていて 近所のおばちゃんが ”この音なんでかけてんねやろ?”といつも噂話するのが聞こえて イライラするので、別の南向きの部屋で描いたら落ち着いて描けました。 そしたら外から ”今日は音せえ変な。なんでやろ?”やと
高須さん
アトリエには、光の影響を受けにくい北向きの部屋が良いとよく言われますよね。小磯先生もそうされていたのですね。
関西のおばちゃんの雰囲気を醸してますね〜笑
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