2021.7.24
不忍池で蓮を取材
こんにちは、坂本澄子です。
毎日暑いですね〜。
オリンピックも始まり、エアコンの効いた部屋でTV観戦といきたいところですが、
久しぶりに蓮が描きたくなり、上野公園に蓮の取材に行ってきました。
何度見てもいいですね〜。
明るい緑の葉が幾重にも連なりながら、ずっーと遠くまで続いている景色。
心が大きく伸びをしている感じがします(笑)
蓮はどこを観察しても、本当におもしろいんです。
蓮池に一箇所だけ遊歩道が作られており、近くに寄って見ることができます。
膨らんだつぼみは赤ちゃんの頭ほどもあり、ふっくらとしています。
蓮の花は早朝に開き(この時ぽんと音がするとかしないとか…)、お昼頃には閉じてしまいます。
これを3日ほど繰り返すと花びらは散り、後にシャワーヘッドのような独特な形が姿を現します。
これが蓮の種を宿す実の部分。
葉っぱも見所満載。
表面は小さな毛に覆われていてざらっとした手触り、裏面はツルツルとして複雑な葉脈が透けて見えます。
葉っぱは左右から中央へとくるくると巻かれた状態で成長し、やがてひらきます。
最初はシワシワなのはそのため。
右上の写真の上半分に開きかけの葉が2枚あるのがわかりますか?
茎は1m以上あり、泥の中からスーッと伸びて凛としたたたずまい。
しっかりとした弾力が生命の確かさを感じさせてくれます。
こんな蓮の魅力に取り憑かれて、数年前蓮ばかり描いていた時期があります。
都会の真ん中にある蓮池、そこに暮らす魚たち、空の向こうにある宇宙などに意識を広げて描きました。
今回描いてみようと思っているのは蓮の切り花。
蓮は水揚げが難しく、切り花として店頭に並ぶことはほとんどありません。
藍絵付けの水鉢にアレンジした涼しげな感じを描いてみたくて、つぼみの大きさ、茎のしなり具合いなどを、ちょっとだけ触らせていただきながら確かめてきました。
普通の花の絵になるのか、いつもの重なり合う風景に仕上がるのかまだ私にもわかりませんが、いい感じに描けたら、公開させていただきますね。