2021.12.25
神戸の展示会と学園前の休日
こんにちは、坂本澄子です。
12月に入って毎朝の楽しみだったアドベンド・カレンダー、クリスマスを迎えて全ての扉が開きましたよ。
真ん中にある最後の扉を開くと、煙突から入ったサンタさん。
プレゼントを置いているところでしょうか。
私は久し振りに家族揃ってのクリスマスを迎えました。
先週末は「現代童画会’21関西展」に参加するため、神戸に行ってきました。
関西には大学から20年住んでいたのですが、大学時代の友人とン十年ぶりに再会することができ、大阪時代の仕事仲間も駆けつけてくれました。
感極まったのは、バリアートショールームからの長年のお客様と、初めて直接お会いすることができたこと。
それまでメールのやり取りだけだったのですが、初めてお会いした感じが全くしませんでした。
絵が繋いでくれるご縁って本当にいいですね。
今回出品したのはこちらの『明け方の夢』。
随分前に同じ兵庫県の明石城のお堀端で見た光景。
夜のとばりが降りる頃、木の枝にたくさんの白い鳥がとまって眠っていました。
遠目に見るとそれはまるで木蓮の蕾のようで、朝になると鳥になって飛び立っていくように思えました。
そんな不思議な気持ちを20年以上経った今年、現在住んでいる東京・湾岸の風景に重ね合わせた作品です。
翌月曜日は友人の紹介で、お茶箱作りに挑戦しました。
教えてくださったのは、茶箱作家の香月浩子先生。
個展を中心に活動されていますが、「茶箱から始まる空間づくり」を体感してもらいたいと、奈良・学園前のご自宅兼アトリエで教室もされています。
そこは装飾が織りなす非日常空間。
芯に使用するのは本物の木の茶箱。これにフランスから取り寄せた、うっとりするようなシルクの生地を使って仕上げていくのです。
玄関の絵を飾ったスペースにアクセントを加えたくて、事前に写真をお送りしていたのですが、ぴったりの生地を選んでくださいました。
マリーアントワネットが愛した「タシナリー」という生地でブルーグリーンの背景に、シンメトリーな流線模様。
一目見て気に入りました。
難しいところは先生があらかじめ作ってくださっていたので、初心者の私でも「手作り感満載」ではなく「買って来たような」お茶箱が完成し、思わずはしゃいでしまいました。
先生の作品もアトリエも素敵なのですが、何より感動したのは先生のプロとしてのお仕事ぶり。
前持って色んな準備をされ、その時間が最高のものとなるよう様々なお心遣い。
私の仕事でも真似したいところがたくさんありました。
帰京して早速我が家の玄関に飾りました。
絵は中国の水墨画、猫のオブジェはカンボジア、椅子は長野オリンピックのエグゼクティブルームで使われていたもの。
フランス生地の茶箱が加わり、無国籍ながらも統一感のある空間になりました。
玄関が一気にグレードアップ。
幸せをたくさん招き入れてくれそうです。
これはもう家中ピカピカにしたくなりますね(笑)
今週からいよいよ寒さも強まるようです。
どうかお身体に気をつけて、良いお年をお迎えくださいね。
今年も一年応援してくださり、本当にありがとうございました。