2022.2.5
心待ちにしているもの
こんにちは、坂本澄子です。
昨日は立春でしたね。
先週は梅の花も咲いていたし…と油断して出かけたら寒い寒い。
バスを待つ間、スマホを持つ手がかじかみました。
春と同じくらい、心待ちにしていることがもう一つ。
それは、ウチの近くにある小さな割烹の再開なんです。
「店主負傷のため長期入院」とウェブサイトに掲載されたのが12月半ば。骨折なのか、交通事故なのか、どんなお怪我なのかはわかりませんが、心配しています。
そろそろかなと思ってはサイトにアクセスしてみるも、未だ案内はなく…。
このお店を見つけたのはもう10年も前のこと。桜並木の細長い公園をケンとお散歩していた時に、奥まった場所にひっそりと隠れ家のようなお店があることに気づいたのが始まり。
外食すること自体があまりないので訪れるのは年に数回ですが、家族のハレの日はここ!と決めています。
春は筍、夏は水茄子にハモ、秋はサンマ(上の写真は漬けサンマの一口握り)に松茸、冬は河豚等々、季節の食材を使った品々は、どれも丁寧に仕上げられ、見た目の美しさ+美味しさ+意外性=感動という名のアート。
行くと必ず注文するのが、色鮮やかなピンクペパーがアクセントのクリームチーズと白菜の生ハム巻き。コクのあるチーズと白菜のシャキシャキ食感、ねっとりとした生ハムが渾然一体となり、これまでに食べたことのない味わい。
お酒が進む進む。強くもないのに(汗)
そうそう、お酒にも他のお店ではなかなかお目にかかれないこだわりが。
メニューに「裏」と書かれたお酒がいくつもあるのでお店の方に訊いてみると、なんでも酒樽の底の方にとどった濃い原酒は一般に流通せず、酒蔵の方やその関係者だけで愉しんでいたそうですが、やがて数量限定で出回るようになったのを「裏」と呼ぶとか。
「裏居谷里」「裏富成喜」「裏死神」…
そんなバックストーリーをお聞きすると全部試してみたくなりますよね〜。
お願いすると料理に合うものを選んでもらえます。
こうして思い出すだけで垂涎もの。カウンター越しの店主の真剣な仕事姿が目に浮かびます。
早くお元気になってくださいね。
いつかこのブログを読んでくださっている方々とここで春の宴ができたらいいなあ、なんて夢見るこの頃です。
<春を待つ季節の絵>
『星る降る夜に』たくさんの新芽が春の訪れを待ちわびています。
『春のあしおと』不安と期待の入り混じる新たなるステージ。現在2022バージョンを制作中。
ご希望のサイズでご注文制作も承っています。お問い合わせはどうぞお気軽に。