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2022.7.30
3度目の直島(後編)
こんにちは、坂本澄子です。
毎日暑いですね。
直島以来、毎日のように外出していたら、すっかり日焼けしてしまいました(汗)
それでは、直島の夏休みの後編をお届けします。
直島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島ですが、古い町並みが残り、風情ある佇まいを見せています。
戦国時代末期には高原城が築かれ、現在の本村地区の町並みはその頃に整備されたのだそう。
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直島の「家プロジェクト」はそんな古民家をアートで再生。
6つの会場の共通入場券を買って、スタンプを押してもらいながら回ります。
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家屋の全ての建具が千住博の作品。
奥座敷の『ウォータフォール』は圧巻。
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同じ大きさの部屋が2つ並んで、寸部違わぬ作り。
でも、一つだけ違うところが。
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本村地区の住民が参加して1人1個
自分だけのカウント速度をセットした電光数字盤
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歯医者だった建物を改造しモダンアートの城に
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直島で唯一、安藤忠雄の木造建築。
内部はジェームズ・タレルによる暗闇のアート
「護王神社」はこれまで毎回訪れていますが、初めてこの石段を登っていきました。
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石段を登り切ると、目の前に杉本博司さん設計の「護王神社」の本殿と拝殿が現れます。
本殿の階段は純度の高い光学ガラスでできており、拝殿地下にある石室へとつながっています。
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坂道を下ったところからこの石室に入ることができ、ガラスの階段から漏れ込む光が石室内を厳かに照らし出しています。
しかし、もっと感動するのはこの後。細い参道を出るときなんです。
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写真ではうまく撮れませんでしたが、この通路の先に瀬戸内海の水平線が見え、ベネッセ・ミュージアムで見た同じ杉本作品の『海景』へとつながっていきます。
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直島のアート作品はこんなふうに追体験できる仕掛けがいくつもあり、作品を多重的に感じることができます。
今年「光の回廊」ギャラリーが新設され、より多くの杉本作品が愉しめるようになりました。
ここに「護王神社」の模型があり、その構造がよくわかります。
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直島のもう一つの魅力は、年を追うごとに島民のみなさん(3,000人の小さな島です)のアートへの意識が年々高まっていること。
木戸越しに見える手入れされた庭、壁に設えた手作りのアートは、街歩きの楽しさをいく倍にも増してくれます。
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日差しの強い日でしたが、心地よい風が路地を通り抜けていきました。
島の地形から風が南北に吹くため、各家は南北に風が通り抜けるよう路地を作り、家屋を配置しているのだそうです。
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築二百年を超えるこの古民家で実際にその作りを見せてもらって納得しました。
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奥深い直島の魅力。この次に訪れた時にはまた違った表情を見せてくれることでしょう。
その日を楽しみに、今回の旅でいただいたたくさんのインスピレーションを作品に生かしていきたいと思います。
《お知らせ》
8月11日(祝)〜22日(日)、「第23回日本・フランス現代美術世界展」@国立新美術館(東京・六本木)に『奏II』を出品します。
日本とフランスの作家による500点の絵画・立体・書・工芸作品の共演。
詳しくはこちらのご案内をどうぞ!