2022.10.2
やっぱり市松模様が好き
こんにちは、坂本澄子です。 秋晴れの気持ちの良いお天気の週末でしたね。
外を歩いていると、どこからともなく金木犀の香りがふわり。心癒されます。
と言っても、どこかに出かけたわけではなく、一日のほとんどを家で絵を描いて過ごしていました。
今描いている絵は、、、性懲りもなく(笑)、また市松模様。
『時空の交差』ではめちゃめちゃ苦労しました。
白と黒のコントラストがはっきりしているので、その上に何を描いても埋もれてしまい、そうならないようにあの手この手。
また、奥まで続く模様がだんだん歪んでしまい、何度も直したりと、いつもとは違う大変さがありました。
結果的には、透明感のある作品に仕上がり、好きな作品の一つになりましたが、その時はさすがに「市松模様はもういいわ」と思ってしまいました(汗)
でもね、やっぱり惹かれてしまうのですよ。
つい最近、長年使ったiPhone6をついに買い替え、写真を移行した際に目にとまったのがこの写真。 今年4月にパリのピカソ美術館で撮影したものです。
市松模様が描きたい〜。
性懲りもなく思ってしまい、この構図に花器に盛ったダリアを加えて描き始めました。
描いているうちに、市松模様の先は壁ではなく庭が見える方がいいなとか、ドアの模様はアールデコにしようとか、色々思いが湧いてきます。
アールデコの幾何学模様も好きなんですよ。
数年前に東京都庭園美術館(旧朝香宮邸・日本の代表的なアールデコ建築)で見た、アールデコ様式に和が融合した、美しい模様の数々が思い出されました。
そういえば、あの時買っておいた本があったはず。
本棚を探したらすぐに見つかりました。
「たてもの紋様帖〜日本のアール・デコ建築 東京都庭園美術館の巻」です。
そこからいくつかヒントをいただきました。
頭の片隅に蓄積されていたものが、絵を描く過程で引っ張り出されてくると、嬉しくなります。
これも記憶が「重なりあう風景」です。
そして、久しぶりに描いた花の絵。
花びら一枚一枚に生命を吹き込むつもりで、丁寧に丁寧に。
今まで描いた絵とは、またちょっと違う作品になりそうです。
完成したら見てくださいね。