2023.5.14
滋賀プチ旅と大阪での思いがけない出来事
こんにちは、坂本澄子です。
「オアシス2023」で週末は大阪に行ってきました。
金曜日に途中下車して、近江八幡で友人たちと待ち合わせ。
近江商人ゆかりの五箇荘へ滋賀プチ旅です。
まず向かったのは中路融人記念館。
母親の出身地である、五箇荘の自然を柔らかなタッチで描いた日本画家。
「澄子にもぜひ見てほしい」と友人から言われ、連れて行ってもらいました。
どれも心が穏やかになる静かな風景でしたが、琵琶湖に浮かぶ竹生島を高台から桜越しに見る構図に特に惹かれました。
その後、古い屋敷が残る地区へ。
家の前に細い水路が流れていて、錦鯉も泳いでいるそうです。
田植えが終わったばかりの田園風景にも心和みました。
翌日は朝10時の開店とともに、あべのハルカスにある近鉄アート館へ。
朝一番にIBM時代の同僚が駆けつけてくれたのを皮切りに、初めましての方、お久しぶりの方、『市松模様の風景』を前にたくさんお話ができました。
「今回は一点しかないの?もっと見たいなあ」のお声に、いつか関西でもまとめて作品を見ていただける場が持てたらと思いをふくらませています。
そんな中、思いがけない出来事がありました。
25年前、絵の手解きをして下さった恩師(日本画家・広末佳代子先生)と偶然再会したのです。
会場で他の作家の作品を見ていた時のこと。椿の絵にどこか懐かしさを感じてふとキャプションを見ると、そこには見覚えのあるお名前が。
東京に引っ越して以来、連絡を取ることもなく20年の歳月が過ぎていました。
「同姓同名かも知れない」
でも、どうしても気になり、事務局の方にお願いしてお引き合わせいただくと、やはりそうでした。
あの頃とお変わりなく、いろんな思い出が蘇ってきました。
私が初めて教室で描いた絵をご覧になり、先生が最初に仰ったことは、
「このブドウでを見てなぜ描きたいと思いましたか?」
「瑞々しくて、とても美味しそうだと思いました。」
「その感じは出ていると思いますか?」
また、次に言われたことは、
「ブドウをよく見て、紫だけでなく、出来るだけたくさんの色を見つけてくださいね。」
そんな先生の教えを思い出し、絵を描く原点に立ち返ったような気持ちになりました。
こんな形でまたお会いできるなんて、これもご縁ですね。