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2023.11.1
100号の魅力
こんにちは、坂本澄子です。
11月になりましたが、東京の昼間はまだ上着なしで外を歩けます。
暖かいのは嬉しいけど、四季がなくなるのではと心配です。
皆様の街はいかがですか?
今年も100号(162x130cm)の季節がやってきました。
10年前に初めて100号キャンバスに向き合ってから、毎年1枚のペースで。
今年でちょうど10作目となりました。
100号の魅力であり大変なところは、とにかく大きいことです。
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描き始めから完成まで3〜6ヶ月。構想期間も入れると一年近く。
さらには一度完成してから、数年後にまた筆を入れることもあります。
時間をかけて向き合っているうちに、できの悪い自分自身に対するようなヘンな愛着が湧いてきます。
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思うようにいかず落ち込むこともしばしばですが、一箇所でも気に入ったところができると、そこからじわじわと「好き」を広げていきます。
完成した絵は次の100号に架け替えるまでの1年間、アトリエに飾っています。
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照明を落とすと、絵の中に入っていけそうな錯覚を起こすことがあります。
いつか壁いっぱいに絵を描いてみたいとの衝動に駆られるのは、そんな時です。
過去の9枚を見返してみると、その年に出会ったもの、そこから感じたことが映り込んでいるように思います。
今年の100号は『時が過ぎて』と題名をつけました。
人がいなくなった地球を描いています。
地球温暖化や住処を追われた野生の動物たちのニュースを見るたびに、地球上のあらゆる動物や植物にとって、人間は迷惑な存在なのではと思ったことに始まりました。
11月10日(金)〜16日(木) 、現代童画展@東京都美術館(上野)に出品します。
よろしければぜひ会場にてご覧ください。
大きな絵がずらりと並び、なかなかの壮観ですよ。
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ちなみに童画とは子供向けの絵ではなく、純粋な心の表現です。
初日の10日(金)、11日(土)、12日(日)は会場にいますので、ご来場の際はぜひ事前にお声かけてくださいね。
詳しいご案内はコチラをどうぞ。