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2024.4.20
パリのおみやげ話〜後編
こんにちは、坂本澄子です。
桜の季節が終わり、新緑が街を彩っていますね。
先日、青山通りを歩いていたら、赤坂御所の緑がとても綺麗でしばし足を留めました。
色々な種類の木が植わっているので、見ていて楽しいです。
木の名前を覚えたくなりました。
さて、今日はパリのお話の続きです。
実は私はいつも時差ぼけがひどく、今回の滞在中も毎朝4時に目が覚めていました。
外はまだ真っ暗。
パリでただ一人。方向音痴の私が会場にちゃんとたどり着けるのだろうかとの不安。
さらには将来も含めていろんなことへの不安。
ホテルの小さな部屋で、孤独な気持ちになっていました。
窓を開けると冷え冷えとした空気。
ふと見ると、向かいの建物に一つだけ明かりがついている部屋がありました。
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なんだかほっとした気持ちになりました。
6階から下を見下ろすと人気のない通りは海の底のよう。
当て所ない自分の存在が、まるで暗い海を漂うクラゲのように思われました。
その時の情景を描いたのが冒頭の絵(部分)です。
景観保護に厳しい条例が定められているパリの市街地区は、築100年越えの古い建物が内部を改装して今も使われています。
6階建てくらいの建物が多く、写真の通り天井には煙突がずらり。
さすがに暖炉はもうないでしょうけど、古い時代の風情を感じます。
通りはまっすぐではなく、放射状に網の目のように張り巡らされています。
区画の中にはびっしりと建物が建てられていて、広めの区画では中央部に中庭があります。
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滞在中、パリの画家に教えてもらったギャラリーを順に回ったのですが、この門が閉まっていると、入っていいのかな?と最初は随分ドキドキしました。
お店の場合、横にあるボタンを押すと自動的に門が開くところが多いです。
建物を取り壊して剥き出しになった壁にはアートも。
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パリの街歩きは楽しいです。
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パリ行きも回数を重ね、ふとしたいろんな風景が自分の中に蓄積されてきました。
空想の世界と重ね合わせて、少しずつ作品にしているところです。
その一部を7月のグループ展(「夢のイストワール展」7/22-27@銀座・ミーツギャラリー)でご披露したいと思っています。