2022.3.26
《2022/4月のお便り》 起こりつつある変化
こんにちは、坂本澄子です。
冬と春の間で行きつ戻りつのお天気が続きましたが、近所のソメイヨシノは三分咲き、本格的な春の訪れを実感しています。
私の中でも今いろんな変化が起こりつつあり、今日はそんなお話をさせていただければと思っています。ちょっと長くなりますが、どうぞ最後までおつきあいくださいね。
<夢のイストワール展での受賞>
先日は『夢のイストワール展』に悪天候の中、多くの方に会場に足を運んでいただき、ありがとうございました。
初出品にもかかわらず『画廊賞』をいただき、1年後に銀座のギャラリーGKさまで二人展を行うことが決まり、とても喜んでいます。
今回の展示では、オンライン展示会#3の作品の一部を先行してご披露しました。
新しい試みだったのが、シュールな空間を描いた3つの小品です。(冒頭の写真の真ん中)
実は、これらは1つの絵にあった3つの場面をスピンオフさせたもの。
それぞれの作品にある「木」、「螺旋階段」、「水」は異なる時空を繋ぐ媒介のような役割を果たすものとして描きました。
元の作品とともにオンライン展示会#3に掲載しますので、見比べてみてくださいね。
<オンライン展示会#3>
今回は「水」がテーマです。
私は市街地を6本の川が流れる扇状地、広島に生まれ育ちました。
子供の頃から川が身近にあり、また私の名も祖父が水にちなんでつけてくれたもの。
そのせいなのでしょうか、絵の中に水、あるいはその存在を感じさせるものを無意識に描いている自分に気づきました。
身近な水の風景に惹かれ、そこに映し出される心の風景。さらに心の内宇宙は外宇宙へと繋がり、天空の川となって無限に広がっていく。
そんなことをイメージしながら10作品を選びました。
4月上旬に公開しますので、どうぞお楽しみに!
<初のオンラインイベント>
オンライン展示会に合わせて、4月23日(土)20:00〜インスタライブを行います。
当初はZoomを使って少人数で集まった感じ、以前流行ったオンライン飲み会のアルコール無し版といった雰囲気を考えていたのですが、個別にお客様にご意見を伺うと、引っ込み思案なので…と仰る方も多く、インスタのライブ配信として行うことにしました。
チャットでコメントやご質問を入れていただければ、その場ですぐにお答えしますので、ご一緒に盛り上がっていただけると嬉しいです。
詳細は後日改めてご案内しますが、インスタのアカウントがあれば簡単な操作でご覧いただけますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。
<パリでプチ個展>
パリ3区にある画廊、ギャラリー・デュ・マレ(Galerie du Marais)で、4月に作品3点を展示販売をいただくことになり、先日図録が届きました。
初めての海外での販売なので、どんな方が来て、どんなふうに買って行かれるものなのか見ておきたいとの思いがありました。
現地の様子をエージェントに確認したところ、ウィズコロナが定着し、日常がほぼ戻っているとのこと。帰国時の自宅待機も大幅緩和されたので、思い切って行ってみようかと思っています。
2月の『ル・サロン(フランス芸術家協会主催)』の時は泣く泣く渡航を諦めたので、久しぶりの海外にワクワクしています。でも気分はしっかり引き締めます。
<ル・サロンでの講評>
昨日、その『第232回ル・サロン』の図録と出品作『奏(かなで)』に対する講評が届きました。
ずっしりと重い図録には絵画と彫刻で551名のアーティストの作品が掲載されています。
昨年はコロナで展示会が中止となりましたが、今年は5日間で4万人の来場者。以前の賑わいを取り戻したそうです。
ル・サロン絵画部門代表のアラン・バザールさんから、以下のような講評をいただきました。
これを励みにさらに精進したいと思います!
<1年間の学びの場>
精進と言えば、私は絵を始めたのが30代半ばで、本格的に活動し始めたのがここ10年ですから、美大生なら当たり前に学んでいるデッサンやドローイングなど、絵を描く上での基礎技術を体系だって学ぶ機会がないまま、独学で今日に至っています。
限られた時間の中で1枚でも多くの作品を描くことに注力してきたからですが、これでよいのだろうかという思いはずっとありました。
そんな時たまたま、国際芸術コンペティション『アートオリンピア』が東京藝大の名誉教授を講師に招聘し『芸大塾』を創設、第1期生として絵画、ドローイングで10名ずつの特待生を募集していることを知りました。
思い切って応募したところ、作品ポートフォリオによる書類選考と二次面接を経て、ドローイングコースに合格できました。
4月から1年間のコースで、講師の北郷悟先生は彫刻家。
芸大の先生と聞いて気難しそうなイメージがあり、面接はドキドキでしたが、穏やかで気さくな第一印象にほっ。
毎回モデルさんを呼んで描くことを続けることで、本質をつかみ、自分自身の哲学を組み立てられるようになることが目標、とお話してくださいました。
私の絵にも良い変化が起きそうです。
最近になって、この2年間黙々と続けてきたことが、少しずつ形となって次の段階へと進みつつあるのを感じています。
一人で絵を描くことはやはり孤独ですが、展示会でお会いできたり、メルマガにコメントをいただけると、たくさんの方に応援してもらえていることを感じて本当に勇気づけられます。
お陰様でこのメルマガも今月号で10号となりました。いつもご購読ありがとうございます。
どうかこれからもよろしくお願い致します!
イストワール展での受賞やル・サロンでの講評、パリでの展示販売さらにドローイング特待生など、「すごい(びっくり!)」の一言です。わがことのようにうれしいです。ル・サロンには行けたのかなと思っていましたが残念だったのですね。でも今回はその分もっとうれしいパリ行きですね。p.s.少しお痩せになりましたか?
土肥さま
ご一緒に喜んでくださり、ありがとうございます!
でも、まだチャンスをいただいただけで、ようやく入り口に立てた段階。
そう考えて、さらに気を引き締めて頑張ります。
これからも応援してくださいね。
P.S. いえいえ、コロナ太りで順調に育ってます(^o^;
こんにちは!
お久しぶりです。
しばらくお会いしてない間に澄子さんに起こっている変化…素敵なことばかりで素晴らしいですね❣️
前回諦めたフランスにも行かれるとのこと
楽しみですね
そして東京藝大での特待生…おめでとうございます
私も楽しみがたくさんできたようです嬉しいです❤️
これからもますます輝いて素晴らしい変化を見せてくださる澄子さんでいて下さいね
伊藤さま
ありがとうございます!
3年ぶりのパリでいろんな絵を見て、たくさん学んでこようと思っています。
この変化を糧にできるよう、見守ってくださいね。
いよいよパリに行かれるのですね。前のような心配はなく、とってもとっても嬉しいです。
ご自身の目で見て肌と心で感じられたら、最高ですよね。
『芸大塾』の第1期生に選ばれた事も、おめでとうございます!俄然納得です。
基本技術はとっくに身に着けていらっしゃるのに、更にきちんと学ばれたいというお気持ちもよーくわかります。
こつこつと積み上げて来た努力が報われ始めて、入口に立っている実感がおありなんですね。私もそのように感じています。扉の向こうにある物が何なのか、見ることが益々楽しみになりました。
忖度のない環境で自由にご自分の願いを叶えられますように、応援し続けますよー(*^_^*)
P.S. いつも時差があること、m(__)m
上原さま
いつもありがとうございます。
北郷先生から「ドローイングは正確に形をとることが目的ではなく、本質を見る力を養い、自分自身の哲学を組み立てること」とお聞きし、今の私に一番必要なことだと思いました。
若い人に混じって、私のように独学でやって来たと思われる年代の人も結構おられて、今までにない環境に身を置けることをとても楽しみにしています。
澄ちゃん、素敵な’変化’おめでとうございます。コロナ禍で気持ちが内に内に向かいがちな中、外に向かって活動の場を広げ、深い学びの場を得るという飛躍を遂げられていたのですね! フランスでの書評、さらにギャラリーでの展示販売、国内でも賞を受け続け、さらには特待生として新たな学びの場の獲得、この素敵な’変化’は澄ちゃんの純粋な気持ちと貪欲な学びによって得たものなのだろうな、と思います。同世代としても、たいへん勇気づけられます。
Parisへの渡航も楽しみですね♪
Micoさま
温かいコメント、ありがとうございます。
本当にこの2年間、ずっと気持ちが内に内にと向かいがちで閉塞感を感じていました。
これではいかんと、機会があれば思い切って挑戦することを意識的にやったのが良かったのでしょう。
そのうちと思っていたら、すぐにおばあさんになっちゃいますものね。
さなぎから蝶に脱皮できるよう、これからも頑張ります。
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