2023.5.26
《お便りNo.24》 新しいサービス始めます
こんにちは、坂本澄子です。
先日、毎年この時期の恒例となった「アートを身近に感じる芸術祭 – OASIS 」@あべのハルカスに参加するため、大阪に行ってきました。
今回の出品作品は『市松模様の風景』
大好きな市松模様を背景に、どなたにも親しみを持っていただける花をモチーフに。
そして、花瓶から別の次元に繋がる「重なりあう風景」も盛り込んだ作品です。
トップ画像で握手している男性は、OASISの総合監修者のアルフォンソ・ゴンザレス=カレーロさん。スペインで画廊経営の傍ら、国立美術作品鑑定士、美術評論家として活躍されています。
そのカレーロさんからいただいた講評でとても印象に残った言葉がありました。
「これから始まる劇のよう。今にも登場人物が出てきそうな雰囲気を感じさせる作品」
”見えないものを感じさせる”という思いがけない視点に驚きました。
でも、そう言われてみれば…
音が聞こえてくるように、風を感じるように、匂いがしてくるようにと、視覚以外の何かを描き出したいと、絵を描くときには意識していたことを思い出しました。
登場人物というのは、その場にいたいと願っていた自分自身だったのかも。
<現物の絵が持つチカラ>
来場下さったお客様とお話ししていて、異口同音に言われたことは「やはり現物は違うね」
細かな描き込みによる絵の立ち上がり、筆跡から立ちのぼる描き手の思いなど、絵から伝わってくる熱量が画像で見るのとは全然違うとおっしゃるのです。
常々、関東以外では実物を見ていただく機会があまりなく申し訳ない気持ちだったところ、先月たまたま富山のあるお客様に絵をお貸しすることになり、「時間帯や部屋の明るさ、その時々の自分の気持ちの状態に応じて、色々な思いが押し寄せる」と、喜んで下さったことが重なりました。(詳しくはブログ記事をどうぞ)
そんなことがあって、現物を見ていただくにはどうしたら良いかと考え、お好きな作品を1ヶ月間借りられるサービスを始めることにしました。
<料金は作品本体価格の10%>
6万円の作品なら6,000円、10万円なら1万円です。(税込、往復の送料込み)
「この絵、気になる」と思われる作品がありましたら、ご自宅で静かに絵と向き合ってみませんか。
「好きな絵を前にすると、どんな大変な1日でも心が整う」と言って下さったお客様もおられます。
もし「このまま手元に置きたい」と思われたら、お支払済み金額との差額でご購入も可能です。
お問合せ/お申込みはこちらのフォームに、作品名を添えて「1ヶ月借りたい」と書いてお送りください。折り返し、詳しいご案内を差し上げます。
「レンタル中、壊してしまったら…」、もしそんな心配をされていたら、ご安心ください。
表面のアクリル板と額縁に守られているため、落下しても作品に傷がつくことは稀です。
それでも万一のことがあった場合は、また描きますので。
ただ、私の大事な娘たちなので、お取り扱いは優しくお願いしますね!
そのため、「メルマガ会員様限定」のサービスとさせていただきます。
来年のパリ国際サロンに向けて、習作を描き始めました。
これまでの作品とは少し傾向が違うものにチャレンジしています。それについては来月号で。
今月も最後までおつき合いくださり、ありがとうございました。
季節の変わり目、くれぐれもご自愛くださいね。
これから始まる劇のよう・・なるほど 坂本様の多くの絵画に当てはまりますね。
土肥さま、目に見えないものを感じさせるって大事ですよね。気配と言いますか、そんなことをしっかりと意識して描いていこうと思いました。
坂本さん
現物は違う! 右に同じ異口同音です。
レンタルサービスからそのまま居候もありですよね!
ナイスアイデア。
児島さん、ありがとうございます!
実物を見て、もっと好きになってもらえたらと思います。
ますます気が抜けません
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