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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便りNo.40》パリの一週間

こんにちは、坂本澄子です。

11月ですね。

昨日は久しぶりに元同僚たちとのホームパーティにお呼ばれしてきました。

それぞれ得意料理を持ち寄ることになっており、私は先日テレビで紹介していたプレミアム・サラダチキンに挑戦してみました。

ところが大失敗をしてしまいました。

ソース用の塩の分量を本体用の塩と読み間違い、3つかみのところを小さじ1杯分もチキンに揉み込んでしまったのです(汗)

仕方ないので、ソースを塩分控えめにして、合計で帳尻を合わせる作戦に。

味がしっかりついたチキンにフルーツベースのソースがマッチし、なんとかことなきを得ました。

みんなの手料理はどれも美味しく、お酒を飲みながら話に花を咲かせていると、時間が経つのがあっという間。

右が私の作ったサラダチキン

皆それぞれの場所で頑張っている話を聞くと、私も頑張らなくちゃと励まされました。

 

《今までで最高のパリ》

先週、サロン・ドートンヌで一週間パリに行ってきました。

実は行くまでかなり不安でした。

初めての個人応募で、フランス人ばかりの見知らぬ場所に一人で飛び込んでいくみたいに感じられたのです。

会場はシャンゼリゼ通りの舗道上に設けられたパビリオン。

入り口から端まで300-400mはあろうかという長ーい建物です。

ここに950名の作家の作品が、カテゴリーごとに20のセクションに分かれて展示されていました。

入り口から会場を眺める

迎えてくださったのが、私のセクション「UNKNOWN WORLD」の責任者のGAbOさん。

とても気さくな方で、私の絵が展示してあるブースまで連れて行ってもらい、ほっと一安心。

「どう?なかなかいい場所でしょ」

見ると、正面入り口を入って2つ目のブース、しかも、その真ん中に飾ってありました。

GAbOさんと出品作品の前で。GAbOさんはペルー出身でフランス在住のアーティスト

「Sakamoto-sanの絵はとても細密で、他に同じような絵がない。きっと注目されると思うよ」

展示場所がよかったこともあり、私の絵の前で足を止めてくださる方がかなりありました。

フランス語ができないので説明用に作ったチラシも、100枚近く配ることができました。

最初は黙って差し出すのが精一杯でしたが、2日目は少し慣れてきてBonjour!と笑顔で。

皆さんチラシを丁寧に読んでくださり、日本に旅行したことのある人は、「ここも、ここも行ったわ!」と追体験をするように楽しんでおられました。

3人の方から値段を聞かれドキドキしながら答えましたが、残念ながら購入には至らず…。

日本=フランス間の輸送費が腰が抜けそうなほど高いので、フランスで嫁ぎ先がみつかればとちょっぴり期待していたのですけどね(笑)

チラシを丁寧に読んでもらえて感激

同じブースで5日間を共に過ごした6人のフランス人作家とは、言葉の壁がありながらも、いい感じの関係になれました。

フランス語ができない私を助けて説明をしてくれたり、一人は後日、フランスの画商や日本人作家を支援する基金の管理者に繋いでくれたりと、本当に嬉しかったです。

最初はひとりで不安でしたが、かえって回りの人に応援してもらえ、良いご縁に恵まれた最高の5日間でした。

来年もまたこのサロン・ドートンヌに参加して、このご縁を大切に育んでいきたいと思います。

 

《初の蚤の市》

土曜日は早起きして、会場に行く前に、ヴァンヴの蚤の市を覗いてみました。

この時期のパリは一年で最も日照時間が短いそうで、朝8時を過ぎてもまだ薄暗く、懐中電灯持参で品定めをする人もチラホラ。

時間と共にどんどん露店が増えていき、完全に明るくなる頃には多くのお店が並んでいました。

舗道の両脇に100軒以上の露店が続きます。

食器や銀のフォーク・スプーンを束にして並べた店、お面などのアフリカものを売る店、アンティークなアクセサリーに古本。中にはガラクタばかり並べている店。

店主の個性が現れています(笑)

ゆるゆると見て回って2時間、フォードのサンダーバードのミニカーをたくさん置いているお店で、車好きの夫へのお土産を買いました。

アメリカ車だけど、裏返してみるとフランス製、イギリス製、デンマーク製など製造国はいろいろ。

パリで買うのだからやっぱりフランス製と値段を見たら、他に比べてかなり高い。

価格交渉をすると、これは1950年台後半のもので状態も良く…と説明が始まり、最後に、何よりフランス製ですからねと締めくくられました。

でも、最後には値引きしてくれましたよ(笑)

私が気に入ったわけは、フランス製のだけ人が乗っていたのですよ。

他のは取れちゃってたから安かったのかしらん。

 

《今回のパリで一番心に残った風景》

不安な気持ちで初日の会場に向かう途中、地下鉄から上ったところで出会った風景です。

低い太陽が紅葉の始まった街路樹を透かして、歩道に長い影を作り出していました。

この穏やかな光景が、緊張した私の心を和ませてくれ、一人で飛び込む勇気をくれました。

 

《展示会のご案内》

「第50回記念現代童画展」

会期:2024.11.10(日)〜16(土) 9:30-17:30

   最終日は14:00まで

会場:東京都美術館 1F 第1,2,3展示室 地図

100号は向き合う時間が長い分、その年の心のありようが映し出されるように思います。

10(日),15(金),16(土)は会場にいます。会場が広いためすれ違いにならないよう、事前にお声がけくださると嬉しいです。

    

「現代童画会関西展」

会期:2024.12.11(水)〜15(日) 10:00-17:00

最終日は15:00まで

会場:原田の森ギャラリー本館1F展示室 地図

14(土),15(日)は会場でお待ちしています。

今月も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

よろしければぜひ、感想、コメントなどお送りください。

とても励みになっています。

  • 渡邉敏行 より:

    坂本澄子様、現代童画展最終日になりますが是非見に行きたいです。(都美術館)

  • 坂本澄子 より:

    渡邉敏行さま
    ありがとうございます!お待ちしています!!

  • 森幸世 より:

    今回も素敵なお便り、楽しませて頂きました♪
    明日(11/16)午前中、現代童画展に伺わせていただく予定です。
    いつもご案内ありがとうございます!

    • 坂本澄子 より:

      森幸世さま
      ご来場ありがとうございました。絵の前で色々お話しできて楽しかったです!
      毎年来ていただいていると、お気に入りの作家さんの絵を観て、今年はこう来たか!など、色々楽しい発見もあるのではないでしょうか。
      これからもそんな楽しみを見つけにきて下さいね。

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