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坂本澄子の絵画作品サイト

重なり合う風景

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《お便りNo.46》 ニューヨークお土産話

こんにちは、坂本澄子です。

梅雨の走り?と思われるお天気ですね。

いかがお過ごしですか。

久しぶりのニューヨーク、変わらずエネルギーいっぱいの街でした。

治安の面でも心配するようなことはなく、人がいるところは基本的に大丈夫。

地下鉄もきれいです。

お天気にも恵まれて、昼間は半袖姿も多く見られ、街は大いに賑わっていました。

物価が高いのにはシビれましたが(汗)

 

<1日2万歩のギャラリー巡り>

展示会のレセプションなどで会場に詰めている時以外は、寸暇を惜しんでギャラリーを回りました。

ギャラリーはチェルシーとダウンタウンに集中しているので、累計60件ものギャラリーを歩いて回り、世界中から集まった様々なアートに出会うことができました。

チェルシー地区は、廃線になった線路を空中遊歩道に作り替えた「ハイライン」がランドマーク。

かつては倉庫街だった場所で、天井高のある広々とした空間を生かし、贅沢にスペースを使って大作を展示しているのが特徴です。

中には現代アートの巨匠から印象派まで著名作家をセレクトして扱っているギャラリーも。

モネがあるのを見て、思わずあれも売り物?と聞いたら、「全て売っている」と。

さすが全世界の約4割のアートが取引されるニューヨークです。

ダウンタウンは、間口は狭いけど鰻の寝床のように奥へ、さらには階下へと続くギャラリーの作りに、思わずテンションが上がります。

作品もチェルシーが抽象画が多いのに対して、具象画の比率がやや高めで、個人的にはインスピレーションをたくさんもらいました。

ありがたいことに美術館もギャラリーも写真OKだったので、気になるものを全部撮っていたら、その数なんと838枚。

見返すと、自分の趣味嗜好がよくわかりますね(笑)

アート以外でたくさん撮影していたのは建物と町並み。

ニューヨークには、煉瓦作りで外階段がついた映画などでお馴染みの古い建物が随所に残されており、その側から超高層ビルがいくつも顔を出す、新旧入り混じった光景が至る所で見られます。

道ゆく人も様々な国籍、人種。

街の至る所で見かけるキッチンカーもホットドッグあり、ハラル料理あり、国際色豊かです。

その層の厚さがニューヨークという街、ひいてはアメリカという国を作り出しているのでしょうね。

そんなこんなを織り交ぜて、展示会”Stepping into a World”の様子を2分にぎゅっと凝縮したムービーを作りました。

 

<次はアイスランド?>

今回の展示会がきっかけで、別のギャラリーからもお声がかかり、6月のグループ展に参加させていただくことになりました。(また行きたいけど、多分作品だけ参加)

そのことももちろん嬉しいですが、今回の一番の成果は、なんと言っても、この展示会で知り合うことのできたアーティストたちとのご縁です。

特に、100回建てのEDGEタワーに一緒に登った3人とは、EDGEチームとしてその後もLINEのやりとりが続き、4人でユニットを組んで、来年開催されるアイスランドのアートショーに応募することになりました。

なぜアイスランドなのか…

私を含むこの4人、表現方法はデジタル画像、織物、書、油彩/アクリル画とそれぞれ異なりますが、制作の根底に流れるものは、自然への讃歌だったり、日本人の精神性だったりと共通するものが多くあります。

言い出しっぺの小田さん(ワシントン在住のデジタル・アーティスト)は大自然に囲まれたアイスランドのスピリチュアルな土地柄に惹かれ、作品のモチーフに取り入れたこともあるそうですが、4人の作品にも繋がるものがあると。

そんな言葉に、他の3人も思わず頷いていました。

もちろん選ばれることが大前提ですが、早くも行く気まんまんになっています(笑)

応募書類(企画書)の一部

 

<やっぱり忘れ物大王>

2月のパリではホテルにパスポートを忘れて飛行機に乗り遅れる大失敗をした私。

今回は注意に注意を重ねていたのに、細々したものをホテルに忘れてきてしまいました。

諦められなかったのが、娘が小一の時初めてプレゼントしてくれたヘアクリップ。

学童保育で10回宿題をやったらもらえる物の中にあったそうで、「ママにあげようと思って頑張ったよ」と言われた時には、思わず涙が出そうになった思い出の品なのです。

帰国してすぐにホテルに連絡したところ、最初のスタッフの答えは「ありませんでした」

それでも諦められなくて、もし見つかったら連絡してとメールしたら、「ありますよ。ちゃんと保管してあります」と別のスタッフからすぐに返信が。

その後もFedExが集荷するまで色々と気を揉む場面がありましたが、1週間後に無事に戻ってきました。嬉しい!!!

他にもヘアブラシに歯ブラシなど色々入ってました(恥)

 

<今月の一枚>

11月の個展に先立って行われる大きな展示会は「日本フランス現代美術世界展」(8/7-17@国立新美術館)、今年は幅5mの壁面をもらって5点を展示します。

4点はパリ遠征から戻ってきた『再興』と『心の小宇宙 I〜III』の日本での初披露、そして、5点目は昨日完成したばかりの新作『花と星の降る夜』です。

『花と星の降る夜』P50(80x117cm)

お正月に描き始めたこの作品、当初は出来るだけ筆を使わず、絵の具をポタポタ落としたり、滴らせたりと、今までとは違った描き方を試していたのですが、桜の繊細な美しさを表現するには、小筆で描きこむやり方の方が私の性格にもあっていると思いました。

でも、ポタポタは無駄にはなりませんでした。

上から描いた桜の花びらの背景に複雑なニュアンスが作り出され、それが花のようにも星のようにも見えることから、題名を『花と星の降る夜』としました。

 

今月も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。

ニューヨークに行って感じたことは、意思ある人、諦めない人には道が開けること。

私もしっかりと意思を持って、初めての個展を成功させられるよう、良い作品を作っていきたいと思います。

これからもどうか応援してください。

  • 渡邉敏行 より:

    坂本澄子さん、個展の準備頑張ってください。
    個展の連絡くださいね。
    応援してます。

  • 坂本澄子 より:

    渡邉さん、応援メッセージ、ありがとうございます!元気100倍頑張ります。

  • 上原けさみ より:

    盛りだくさんの土産話し、写真と共に楽しく読ませていただきました。充実した日々は新たな作品に繋がり、素敵な出会いからは世界が一気に広がったように思いました。

    新しい作品が次々とFBに…きっと一日のほとんどを制作に費やしているんでしょうね。
    着実に夢や願いを実現されている事、素晴らしいです。ゴールが何処かはわかりませんが、第2ステージが始まった、いよいよ目が離せない、と勝手に思っています。
    8月が待ち遠しい。

    宝物も無事に戻って良かったですね!

  • 伊藤恭子 より:

    たくさんのお土産話ありがとうございました。
    楽しく読ませて頂きました。
    「意思ある人、諦めない人には道が開ける」まさに澄子さんのことのようですね
    個展に向けて頑張って下さいね
    楽しみにしています

  • 坂本澄子 より:

    上原さん
    ありがとうございます!
    ニューヨークでたくさんインプットしました。こんな絵を描きたいというヒントもいただきました。
    ただ、それを絵という形を持ってアウトプットするには、醸成期間が必要なことも多く、今日も一日試作を描いていましたが、思うように進みません。一番辛いときでもあります。
    こうやって応援していただいているのですから、個展でショボいものはお見せできませんよね。応援いただいてあることを励みに頑張ります。

  • 坂本澄子 より:

    恭子さん、ありがとうございます。
    今回ギャラリーを回って、日本人アーティストの作品を展示しているところが3件ほどありました。60分の3(5%)ですから、ニューヨークで個展を行うことが日本人にとっていかにハードルの高いことかがわかります。
    その中で岡安秀人さんという35歳のアーティストの作品が、今回見た膨大な作品の中で最も共感を与えてくれました。同じ日本人だからというのもあるとは思いますが、細かな描写力が素晴らしい。日本人作家はもっと自信を持って良いのではないかと思いました。
    私も私なりにそなえられた道を頑張って歩いていきたいと思いました。

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