作品について
- 作品名
 - 銀河の懐へ
 - 制作年
 - 2024
 - 技法
 - アクリル/キャンバス
 - 作品サイズ
 - F100(162x130cm)
 - 作品価格
 - 参考作品
 
宇宙への憧れは子供の頃から変わりません。銀河の懐に潜り込むような空想をかきたてられ、その余韻がこの絵の創作に繋がりました。見る人の世界と空想の世界との橋渡しをするために、私は階段を描きました。一見、階段は下っているように見えますが、その奥深くを見つめていると、次第に星々の間を歩きながら昇っていくような感覚になります。それこそが重力を手放したサインです。
この作品を制作したのは、2年続きの猛暑の夏でした。私は普段からよく銀座駅を利用していますが、ある日突然、あの混雑した見慣れた場所が100年後にはどうなっているのだろうと恐怖に襲われたのです。誰もいない廃墟になっているかもしれない、静まり返った暑い夏の空気の中で。
この作品は、宇宙に対する畏敬の念と、人類の未来に対する静かな不安、この2つの感情を融合させたものです。

