2021.6.26
8月は大阪に行きます
こんにちは、坂本澄子です。
8月27(金)〜29日(日)に大阪・あべのハルカスで行われるOASIS 2021に出品します。
大阪での展示会は初めて、しかも大阪は私にとって特別な場所とあって、ワクワクしています。
学生時代を含めて20年間、関西に住んでいました。
外資系IT企業に就職し、駆け出しの営業として、大阪の街をずいぶん歩きました。
時間が空くと、飛び込みで行くことも。
まだ女性の営業が珍しかった時代です。
受付札が置かれたキャビネの向こう側で仕事をしている人に、恐る恐る声をかけると、
総務のオバチャンが珍しそうに私の顔と名刺を見比べ、
「ちょっとお待ちください」と、ガラス張りのコンピュータ室の前に座ったオジさんのところへ。
オジさん、名刺を受け取って、私の顔をちらっと見るとおもむろに立ち上がり、
「コンピュータ?ウチ間に合ってんねんけどなぁ」
そんな一部始終を、周りで仕事している人たちはみんな耳ダンボで聞いていました。
汗汗汗
そんなのが2、3件続くとさすがにいやになり、上本町から天王寺方面へあてもなく歩くと、ふと目に入った細い路地。
そのあたりは上町台地と呼ばれる起伏のある地形で、石段を降りると風情ある石畳が続いていたりします。
吸い込まれるように入っていくと、しばらく両側に塀が続き、奥まったところにお寺が。
灼熱の表通りとは打って変わった、静謐な空気に包まれていました。
その後、多くのお客様とのご縁に恵まれ、営業の仕事が楽しくなった頃、東京に転勤が決まりました。
もう一度あの路地に行ってみたくて探し回りましたが、結局見つけることはできませんでした。
あべのハルカスはそこから南に、そう遠くない場所。
再開発で様変わりした街の片隅で、またあの路地がふっと姿を見せてくれないかなと、密かに期待しています。
さて、OASISは日本、フランス、スペイン、モナコからの出品による国際交流アートイベント。
今年ル・サロンに出品したご縁で、初めて参加させていただくことになりました。
会場には冒頭の写真のように黒の展示パネルに絵が飾られます。
主催の麗人社さんから、「黒に映えると思いますよ」と、こちらの『水の惑星〜月の世界へ』をご指名いただきました。
3年前に描いたものなので、手を入れて2021年バージョンとして出すことにしたのですが、
筆を入れているうちに、なんと月が地球に変身してしまいました(汗)
大胆な変更でしたが、涼やかな青さによって、夏に似合う作品になったのではと思います。
どんなふうに変わったかは、8月までお楽しみに。
このところ、展示会の中止が続いていたので、ワクチン接種して、懐かしい土地を訪れたい!と心に決めています。
関西にお住まいの方、お会いできるのを楽しみにしています。