2022.8.6
ここを見てほしいです(動物編)
こんにちは、坂本澄子です。
身体のトレーニングを始めました。
コロナで出かける機会が減り、ただでさえ身体を動かす習慣のない私。
最近疲れやすくなり、夏バテも重なって、ああまずい〜。
絵を描くには結構体力が必要なんです。
描いては下がって眺めてを繰り返すので、立ったり座ったりが多いですし、絵を持っての移動、それから展示会では立っている時間も長いですしね。
20年後も今と変わらず元気で絵を描いていたくて、身体をベースアップするためのトレーニングを始めました。
身体の各部位はつながって動いているので、普段使わない筋肉を使って、身体全体のパフォーマンスを上げていくメソッド。週1回コーチの元に通い始めました。
根性なしの私が三日坊主で終わらないよう、応援してくださいね。
さて、来週11日から「日本・フランス現代美術世界展」が始まります。
私も『奏II』を出品しますので、毎朝Facebook(以下FB)に「この絵のここを見てもらえたら嬉しいな」を投稿しています。
FBを使っておられない方もいらっしゃると思いますので、今日は、これまでのお話を振り返りながらブログに書かせていただきます。
この『奏II』は、私の大好きな写真家の澤野新一朗さんが撮られた京都の紅葉にインスパイアされました。
見上げる構図で写し取ったその光景を見た時、木がなぜか人の姿に見えてしまったのです。
しかも、枝分かれが頭から出た角のように見えて、これはまさに『眠れる森の美女』に出てくる魔女だわと。
オーロラ姫に呪いの魔法をかける怖くて嫌な存在ですが、アンジェリーナ・ジョリーが演じた映画『マレフィセント』では、魔女の視点からもう一つの物語が描かれていました。
いつも厳しいことばかり言うちょっと苦手なあの人も、立場上そう振る舞ってしまうだけで、本当は仲間と一緒に一つのメロディを奏でることを望んでいるのかも知れません。
結局のところ、人は善でも悪でもなく、その両方の性質を併せ持った不器用な存在なのではないか。
そんな思いをこの人の形に重ね合わせて描きました。
ちなみに、顔はアンジーの個性的な横顔のラインをなぞっています。
登場する動物たちは彼女のチームメンバー、それぞれの個性を出すために、実際に私の周りにいた人たちをイメージして描きました。
中でもこのおサルさんは好きなキャラクターです。
仲間と群れず、自分の世界を持っている人、いますよね。
口数が少ないので何を考えているのかわからない時もありますが、結構周りをよく見ていて、困った時には一番に助けの手を差し伸べてくれたりします。
向こうの暗がりに小さく描いていますが、ちゃんと光を当ててあげたくて、スポットライト代わりに黄色いセイタカアワダチソウを描きました。
さて、この展示会「日本・フランス現代美術世界展」、絵画・立体・書・工芸などさまざまな分野から約500点が展示されます。
そのうち100点がフランスの「サロン・ドトーヌ」「ル・サロン」などで活躍する作家など海外勢、400点が日本人作家によるものです。
個性豊かな表現があり、それぞれに違っていても、全体として一つの音楽を奏でるような展示会になるのではと期待しています。
酷暑の夏ですが、よろしければどうぞお立ち寄りください。
詳しいご案内はコチラをどうぞ。