2023.12.3
いつも見ていたいから
『馬のいる風景』2023/11月納品
<千葉県N.O.さまからのメッセージ>
絵、受け取りました!
実物はやっぱり違いますね〜。
何度も描き直したのだろうなと、馬を見て思いました。
額縁も絵に合っていて気に入りました。
リビングの一番目にする所に飾りました!
<坂本澄子より>
Oさまは乗馬がご趣味。
というよりも、とにかく馬(特にサラブレッド)が大好き。
カレンダーの馬の写真をわざわざ額装して飾っておられたほど。
「でも、同じ飾るなら本物の絵を飾りたいな思って」と、ご依頼をいただきました。
私も以前大井競馬場のトワイライトレースに仕事仲間と行ったとき、サラブレッドの走る姿を見て、なんて美しくカッコいいのだろうと思った記憶が蘇ってきました。
制作にあたって、さらに馬の魅力を知りたくて、Oさまにお会いしてお話を伺いました。
・容姿:優しい目にふさふさのタテガミ。すらりとした脚にきゅっと上がったお尻
・高さ:鞍をつけるとトラックの運転席ほどの高さに。いつもと違う視界が広がる
・体温:人間よりも高く、腿の内側に伝わってくる温かさ。馬と一体になる感じ
・賢さ:練習ではうまく行かないところを本番でちゃんと決めてくれる。ここぞという時をわかってくれてるんだなあと、愛しさも倍増
つまり、Oさまにとって馬は、非日常感を与え、温かな繋がりを感じさせてくれる特別な存在なのであろうと、私なりに理解しました。
そして、そんな馬の絵をそばに飾ることで、月1度の乗馬のとき以外も、馬との大切な時間を思い出し、優しい気持ちになったり、元気になっていただけたらと思いました。
ご希望の構図は自然の風景の中でくつろぐ2頭の馬です。
完成までこんなふうに進みました。
まずは、小さなサイズ(A4)で習作を描き、イメージの摺合せから。
早春の風景に親子の馬を描きました。
「2頭は同じ大きさで横向きが良いです。首がこちらを向いていると尚良いです。馬体の色が違うのがいいですね」とご希望をいただき、「こんな感じですか?」と修正。
「バッチリです」とゴーサインをいただき、いよいよキャンバスに本画制作。
背景を明るくすることで、主役の馬の存在感をさらに強めてみました。
Oさまに見ていただくと、「右の馬のしっぽは下がっている方がいいですね。それ以外はバッチリです」
私は左の馬が木馬のように固まって見えるのも気になっていたので、脚がより美しく見えるよう角度を修正しました。
少し動きが出て、二頭が仲良く話をしている雰囲気が出せたのではないかと思います。
いつものように額縁屋さんに完成した絵を持ち込み、色々あわせて一番良いと思うものを選びました。
今回は額縁選びをお任せいただいたのでドキドキでしたが、気に入っていただけてほっとしました。
馬をこんなに身近に感じたのは人生初。私もOさまの影響を受けて馬が大好きになりました。
素敵な機会をいただき感謝します。