作品について
- 作品名
- 思い出の冬の景色
- 制作年
- 2026
- 技法
- アクリル/キャンバス
- 作品サイズ
- F0 (14x18cm)
- 作品価格
- SOLD OUT
大学時代に訪れたドイツで、今も心に残っている小さな絵があります。
ミュンヘンの路上で、あるアーティストが、7×7cmほどの水彩画をいくつも並べて売っていました。どれも、にじむような淡い色彩で描かれた冬の曇り空と平原。遠い地平線には木々のシルエット。道端には「祈りの十字架」と呼ばれる十字架が、小さく見えました。その中から3枚を選び、大切に日本へ持ち帰りました。
ところが、何度も引っ越しをするうちに、行方がわからなくなってしまいました。あちこち探しても見つからず、それからは淡くぼんやりとした記憶となって、つらいときにふと浮かんでは、心を慰めてくれました。
今年、ドイツを再訪したとき、その絵を思い出す風景に出会いました。見つからないなら、自分で描いてみよう。そうして描いたのが、この一枚です。あの淡く儚い、夢のような色合いを、少しだけ再現できた気がします。
小さな絵ですが、私にとっては、長い時間を経て再会できた思い出の風景です。