2022.10.15
素敵なお食事会
こんにちは、坂本澄子です。
先週の3連休、お客様のプライベートなイベントがあり、岐阜に行ってきました。
このイベントは古民家を舞台として、在豪日本大使館で公邸料理人として腕を奮った高見直樹さん(通称:大将)による食を主軸に、音楽、絵画、工芸がコラボ。
主催者である児島満里子さんのこだわりがぎゅっと詰まった濃密な会でした。
児島さんは着付けの先生。
薔薇の形の帯結びが地元メディアに取り上げられるなど、ユニークな帯アレンジが若い世代にも人気で、成人式の着付けは1年以上前から予約でいっぱいになるほど。
そんな繋がりもあり、今回のイベントにも着物美人が。
そんなイベントの様子を写真と動画でお伝えします。
どうぞ最後までお付き合いくださいね。
昭和初期の古民家。内玄関の格子戸を開けると『南の海の妖精たち』がお出迎え。
床に敷いた緋毛氈が、動的な絵としっとりとした和空間の橋渡しをしてくれました。
オープニングに、児島さんがこの絵の前で薔薇の帯結びのパフォーマンスを見せてくださいました。
別の結び方をしてあった帯が、細い指が動くたびに魔法のように薔薇の形へと姿を変えていきました。
「坂本澄子のミニ個展」
今回のテーマは「四季」、それぞれの季節の情感を込めた作品を選びました。
中でも『真夏の夜の夢』では、茶箱作家・香月浩子さんのお茶箱と共演のインスタレーション。
茶箱の植物模様を絵の中にも描き、お互いが引き立て合うよう工夫しました。
「食」
児島さんが初めて大将の料理を口にした時、3品目で「これは違う!」と驚嘆し、出張料理を依頼されたそうです。
素材にこだわり、全国各地に出かけ、自ら採取してくるほど。
そして調味料もほとんどが自家製手作りです。
そんな一品一品が、大将自らの給仕と説明で出されていきます。
一皿一皿、感動しながらいただきました。
特に美味しかったのが、松茸とはものお椀。
松茸狩り名人と自ら山に入り採ってこられたもの。
シャキッとした食感と鼻孔を抜ける香り。そこへ北海道産の羅臼昆布のお出汁が追いかけて混然一体に。
はもは身に細かく包丁を入れますが、その細かさが半端ではないのです。
それがふわっとした口当たりを生み出す一方、身は肉厚でしっかりという2つの要素を併せ持った一品に。
たった一切れでこんなに「はも食べた〜」気分になったのは初めてです。
こんな感じで食レポしていたら終わらないので(笑)、続きは写真でお楽しみください。
さてここで、即興パフォーマンスを披露しました。
題して「卵焼きコラボ」
大将がだし巻きを作る3分で、お皿を上に置くマットに絵を描くというもの。
大将は公邸料理人時代は1000人もの賓客の料理を一人で作ったこともあるそうです。
動画を見ていただいてもわかる通り、とにかく無駄な動きがありません。
その速さに遅れを取らないよう、横で懸命にパステルを走らせていると、じゅわ〜と小気味良い音、続いて卵の焼けるいい香り。
少しゆっくり目に作ってくださり、4分後に合体!
いやあ、緊張しました。
普段描いているところを見られることはないですものね(汗)
「音楽」
お食事中、楽しい音楽を演奏してくださったのが、ラテンDuo “Hitomi y Shiho”のお二人。
気持ちが明るくなるラテンミュージックに加えて、日本の曲もラテン風のアレンジで。
陽気なリズムを刻むのは、南米の打楽器や藤原さん手作りの小さな楽器たちです。
鳥の鳴き声が水の流れるような音、いろんな音色を出す楽器で私たちも演奏に参加。
とてもチャーミングな時間でした。
それぞれのパフォーマーたちが楽しみながら、それぞれの最高をお見せできたことが何よりよかったと思いました。
「私たちに乾杯」と銘打ったこのイベント。
これまで頑張ってきた私たちにご褒美。そして、これからも頑張りましょうという思いが込められているのかな、なんて想像しています。